Next Creator Book<br> メディア・アート原論―あなたは、いったい何を探し求めているのか?

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Next Creator Book
メディア・アート原論―あなたは、いったい何を探し求めているのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845917181
  • NDC分類 778
  • Cコード C0070

出版社内容情報

メディア・アートは、なぜそう呼ばれているのか?

ポストインターネット状況を経た、21世紀の芸術精神を探る!





次世代クリエーターのために、インテリジェントでコアな情報をコンパクトに提供する「Next Creator Book」がデザインを一新してリブート!



現在、メディア・アートという名称は、単にメディア・テクノロジーを使用した美術作品の総称というだけにとどまらず、技術を応用したデモンストレーションなども含めて幅広く使用されています。

そしてメディア・アートは、「ポスト・インターネット・アート」やデジタル・ファブリケーション、デザイン、現代美術などさまざまな領域と接続しており、多くの人の関心を集めています。また、ライゾマティクスをはじめとしたテクノロジー×エンターテイメントの活動にも注目が集まっています。



しかし、メディア・アートを明確に定義することは難しく、メディア・アートをめぐる言説に関しても複数が錯綜している状態です。

本書は、最先端の工学に明るく、創作者としても活躍中の久保田晃弘さんと日本のメディア・アートのメッカ、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で20年間メディア・アートの現場に携わってきた畠中実さんという第一人者の二人が、メディア・アートに関する論点をわかりやすく整理・解説した入門書です。

メディア・アートの歴史や重要なキーワードを学ぶにはうってつけの一冊となっています。

芸術表現の可能性を切り開く、メディア・アートの世界へようこそ。

Introduction メディア・アートとはどのような芸術か ―アート、テクノロジー、サイエンスの諸相 畠中実



Discussion 1 「ニューメディア」アートの時代(2008年まで) 久保田晃弘+畠中実



 メディア・アートという言葉

  はじめにデータありき

  メディア・アートの時代精神

  メディア論の役割



 作品の優劣を超えて

  なぜ「原論」なのか

  ネット・アートの重要性

  最先端という保守

  もうヒーローは要らない



Discussion 2 ポスト「インターネット」アートへ(2008-2018年) 久保田晃弘+畠中実



 ポストインターネット状況

  2007年に何が起こったのか

  メディア論のアップデート

  メディアのテトラッド

  知能というメディア



 メディアとオブジェクト

  展開された場における支持体

  鑑賞者中心主義

  ポストインターネットと教育



Discussion 3 ニュー「メディア・アート」(2018年から) 久保田晃弘+畠中実



 リセットされたメディア・アート

  歴史のなかのメディア・アート

  アートの再定義

  社会の受け止め方



 支持体としての芸術

  芸術観のアップデート

  ソフトウェアと人間

  コードのための芸術

  類推の芸術



バイオアート 増田展大

 メディアの拡張と自然観の変容



短いコードを擁護する In Defence of the Short Code 久保田晃弘



keywords

ハイブリッド・アート 畠中実

インタラクティヴ・アート 畠中実

ヴァーチュアル・リアリティ 畠中実

インディペンデント・メディアとしてのメディア・アート 畠中実

ハッキング 久保田晃弘

エンターテインメントとゲーム・アート 久保田晃弘+畠中実

インターフェイス 水野勝仁

イメージ・オブジェクト 水野勝仁

ライブ・コーディング 久保田晃弘



History メディア・アート年表



あとがき

久保田晃弘[クボタ アキヒロ]
編集

畠中実[ハタナカ ミノル]
編集

内容説明

新しいメディアのなかには、きっとまだ見ぬ未知の芸術が潜んでいるにちがいない。そうであるなら、メディア・アートの定義や守備範囲はますます拡張していくはずだ。ポストインターネット状況を経た、21世紀の芸術精神をさぐる。

目次

Introduction メディア・アートとはどのような芸術か―アート、テクノロジー、サイエンスの諸相
Discussion 1 「ニューメディア」アートの時代(2008年まで)
Discussion 2 ポスト「インターネット」アートへ(2008‐2018年)―「どこでもインターネット」時代のメディア・アート
Discussion 3 ニュー「メディア・アート」(2018年から)―「類推の山」をめざして
Article バイオアート―メディアの拡張と自然観の変容
Article 短いコードを擁護する―In Defence of the Short Code
Keywords 21世紀のメディア・アートを考えるための9つのキーワード
History メディア・アート年表 2007~2018

著者等紹介

久保田晃弘[クボタアキヒロ]
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。1960年生まれ。芸術衛星1号機の「ARTSAT1:INVADER」でアルス・エレクトロニカ2015ハイブリッド・アート部門優秀賞をチーム受賞。「ARTSATプロジェクト」の成果で、第66回芸術選奨の文部科学大臣賞(メディア芸術部門)

畠中実[ハタナカミノル]
NTTインターコミュニケーション・センター「ICC」主任学芸員。1968年生まれ。90年代末より国内外における同時代の電子音響表現を紹介し、その動向を先導。2012年にはポスト・インターネットの動向を展覧会としてとりあげるなど、さまざまな展覧会を手がけ、作家の個展企画も多数行っている。美術および音楽批評も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TOMYTOMY

3
限界まて来たアートに対して、ポストインターネットは何が出来るのか。 もはやガチャガチャやキーホルダー、商業施設のモニュメントにされるアート。 難しい用語もありながらこれからを考える示唆を含んでる。 二人も具体的に何か見つけようとしている感じもして、これをブレイクスルーどうされていくのか。2018/04/30

ねじおさん

1
メディアアートについて初めて知ろうとする人が読むような本では無いなと思った笑 読みやすくて面白かった。先に石田さんの『現代思想の教科書』を読んでいてよかったと思う、偶然にも石田さん。自分の中でメディア論が強固になっている状態で読めたので。久保田さんが今のクリエイティブコーディング界に批判的なのがとても分かるなと思いつつ、今の所何も出来ていないわたし。わたしはコードを書くし、本も読むけど、何かを変えられる?自分のことしかまだ考えられない2023/03/21

doji

1
久保田さんがしきりに分断について言及しているのが気になった。理系と文系、コードを書くものと書かないもの、といったものだけではなく、それはメディアという媒介するものについて語るからこそ感じてしまうつながりであって、それが現在どんどん失われてしまっているということなんだろうとおもう。つながりっぱなしなのはインターネットだけで、ひととひととは分断した時代だからこそ、メディア・アートのもつ意味は大きい。2019/11/07

さのかずや

1
メディア・アートを芸術、文化の系譜に照らして論じることを専門としている両名による、メディア・アートの定義、あるいは指針を導き出そうとする議論をまとめた本。中身について語るにはもう一回読み直さないといけないし、おそらくスライドが何枚も必要になるけど、今読めてよかった。来月「メディアアーツ・ミートアップ」なるものに登壇が決まっているが、どんな準備が必要か考えあぐねていて、まあそんなに準備なくてもいいかな、と思っていたが、ちゃんと話をしないといけないなと考え直した。最後まで、理性的に。最後まで、諦めずに。2019/09/29

m

0
メディアアート作品は好きなのだがメディアアートがなんなのかはよくわかっていなかったのでこの本を読んでみたのだがあまり意味はなかった。この本に書いてあることは「メディアアートに明確な定義はない」ということとそれに続いて具体例を出していき、続いて自分のメディアアート作品の案を提示してるんだがその内容というのが「人類が滅んだ後も残る作品」として宇宙に作品を残すというもので、なに言ってんのこの人。観測者不在の作品にどれだけの意味があんの?ていうかそういうのが知りたくて読んだんじゃないんですけど。2021/02/05

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