内容説明
環境問題、経済危機…バブル前夜の東京に降り立ったボイスが語ったことが、四半世紀を過ぎて、現代の日本にアクチュアルなメッセージとして突き刺さる。
目次
1984年、東京に現れたヨーゼフ・ボイス
ボイスの作品が語りかけるメッセージ
ヨーゼフ・ボイスを知るための10の扉
坂本龍一「今こそ、ボイスの思想が必要だ」
祈りの残影―1984年のヨーゼフ・ボイス、日本
ドイツ現代思想におけるヨーゼフ・ボイス―ロマン派、反芸術、そしてエコロジー
神話と創造―西武セゾン文化とヨーゼフ・ボイス
ヨーゼフ・ボイスのユートピア思想、あるいは総合芸術としての社会
すべての人はアーティスト=アクティヴィストである
ニューヨークで本当に起こったこと―ヨーゼフ・ボイスのアクション“私はアメリカが好き、アメリカも私が好き”〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
92
ヨーゼフボイスを知るための10の扉。1自由国際大学。2芸術=資本。3素材。4エコロジー運動。5アート界のスーパスター。6芸術家か、それとも思想家か。7万能人を目指したボイス。8私にとっては言葉も作品である。9社会彫刻。10すべての人現は芸術家である。見習えないのはスーパースターであることだけかも。坂本龍一「今こそ、ボイスの思想が必要だ」。ドイツ軍の飛行通信士、追撃、遊牧民から脂肪とフェルトによる手当。2014/08/13
たまきら
10
本棚から出てきました。この不思議な「アーティスト」は、普通の人が胸にしまっておくすべてをそのままさらけだせる困った人でした。いまだに彼に悩まされている人は多いはず。2016/01/05
kaz
2
人生=芸術
遠山太郎
1
社会科学枠が三島憲一(ドイツ•ハーバーマス)と仲正昌樹(政治思想史)と毛利嘉孝だけ。敬称略。通訳者をした三島の「本人が来たかどうかより、いまボイスの思想について議論されているかどうかが問題だ」のタイトルに同意した。坂本龍一がカッコイイ。巻末用語集では緑の党は社会芸術を導入しなかったとのこと。またエンデは60代後半に本格的にシュタイナー思想に傾倒し(本人述懐は50代後半)、死の直前にボイスと対話した。エンデは「この世には、いろんな種類の人間がいて、いろんな種類の才能があるということを、喜ぶべきなんですがね。2013/03/04
月世界旅行したい
0
ボイスを知りたい人にはあんまりいい資料ではないかな、他の本をどうぞ。ボイスファン向けの軽い本?展覧会の時は仕事で行けなかった。美術関係だと超ビッグネームなんだけど日本の一般人には知名度まるでないですね、理解力要求されるからだろうけど。そんな小難しいこと言ってるわけじゃないんですけどね。あとボイス本人の経歴はちょっと盛っていそう。2014/04/16
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