内容説明
造形、深層心理、音楽、政治…“動く絵のアート”が今、すごく面白い!“anima=精霊”が宿る原初の世界へ。
目次
イントロ ユーロ・アニメーションの味わい方
1 光と影の魔術師たち―ユーロ・アニメーションの代表的作家12
2 根源的イメージへ!―ユーロ・アニメーションの深層圏
3 国別に見るアニメーション事情と作家紹介
座談会 二一世紀のアニメーションのために
エッセイ パラパラセンス!―古川タクが語る、アニメのエッセンス
語録 作家が語る、ディープ・ファンタジー発言集
図解 ひと目でわかるユーロ・アニメーション史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoneko
9
絵にアニマを吹き込む。静止画の世界に時間を与える。そこに情熱と時間、自分の一部を注ぎ込む人たち。2015/04/23
Saku
2
ここで紹介されているアニメーションのいくつかは実際に見たことがあるけれど、やはり旧共産圏のアニメーションが好きだな。2011/05/09
ぷほは
1
ルネ・ラルーがユングの建てた診療所でガタリと患者たちのイメージを使って作品を作っていたことを知らなかった。ところで日本映画の興行成績の歴代1位は『千と千尋の神隠し』(304億)。作品の善し悪しと興行成績は別だが、だからこそ内容の評価とは別のところで、日本社会の人々はアニメを大量に作り、受容してきたし、今現在もそうであることを、否定するのは難しい。だからこそアニメ作品を評論することで日本社会を論じた気になれるという、息苦しい楽観性が、かつてあった。そこから解放されるために、この本は読まれるべきなのだと思う。2015/12/20
わとそん
1
おもしろい2009/10/11
emiko
0
この手のアニメはストーリー物とは違った意味で面白く、一度観たら忘れられないような強烈な印象を残すものもある。しかし、まずは存在を知らないと観ることもないので、この手の内容紹介はありがたい。ただ、この本はどちらかというと、それなりに知ってる人向け解説書かな。2011/09/14