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立東舎文庫
エッセイ集 微熱少年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784845627509
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0192

内容説明

1975年に刊行された、小説ではなくエッセイ集の方の『微熱少年』をオリジナルに近い形で文庫化。歌謡曲の作詞家としての歩みを始めた時期の貴重な詞論や歌謡曲論から(「歌の詞とはぼくは本質的には恋歌、LOVE SONGだと思っている」…)、プロデューサーとしてかかわった作品のレコーディングの様子を伝えるエッセイ、リズム論、“恋歌”の歌詞20編、ソウル・ミュージックの紹介などを収録。ますむらひろしの絵とのコラボレーション、“春街スケッチ”も鮮烈。

目次

きわめて独善的なおかつ感傷的な詞論
春街スケッチ
浮游塵詞篇―ヒーローとヒロインたちに捧げた恋歌
ラスパルマスのキリスト
奇妙な旅の告白
(新しい指向)がぼくの中でうぶ声をあげている
今ぼくたちをとりまく歌の“平凡”さ
なぜ(風街)なのか
金色のライオン
肉体がリズムにとける
ハイカラハクチ型人間
ぼくはソウルに首ったけ
真夜中列車にハンカチ振って
フィラデルフィアから遠くはなれて
ソウルの歌から

著者等紹介

松本隆[マツモトタカシ]
作詞家。1949年7月16日、東京・青山生まれ。20才のとき、伝説のロックバンド「はっぴいえんど」を結成し、ドラムスと作詞を担当。同バンド解散後、作詞家となり多数のヒット曲を手がける。81年「ルビーの指環」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。2002年以降シューベルトの「美しき水車小屋の娘」を日本語訳するなどクラシック方面での活動も続ける一方、インディーズレーベル“風待レコード”を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

15
過去に何回も読みましたが、文庫化を機にまた一通り。色あせないアドレッセンス。2016/02/02

ココマ

12
この本の内容が古びてない理由は甘たるい文章ではないからだろうか。それは簡単に消えない、どこか学問的な雰囲気を持った元祖サブカルの姿にも見える。本書全体から、ややとんがった印象も受けなくはない。誰しも生きていく途中で失った環境への感傷に時々浸りつつ、現在の時間の中で生きていくのも悪くはないかなと思わせられた。なぜかいつもと違う街角や、風街風にいうならば珈琲屋でこの本を読むと、より松本氏の世界観に入りやすい気がする。2020/01/25

Honey

12
あ、聖子ちゃんの歌詞、いっぱい書いてた人! くらいの知識しかありませんでしたが、挿絵が「ひでよし」「うさぎねこだぞ~」を思い出す、ますむらひろしさん。 懐かしー! というわけで、自分的に、ものすごく珍しい分野に挑戦。 は~、なるほど、ミュージシャンで詩人さんのコトバに対する感性、興味深い! ディスク・レビューみたいなところは、後になるほどナナメ読みでしたが、たまにはこの分野もまた覘いてみよう♪2019/10/24

ミロミ

12
松本隆の歌詞が好きだ。しんしんしん、あやか市の動物園、夜行性、いつか晴れた日に、… 言葉と言葉の合間に独特の空間があいていて、聴きながら自由に連想を遊ばせることができる、そんな歌詞が多いように感じる。 この本には、はっぴいえんど解散後から作詞家として氏が歩み始めるまでの、3年ほどの期間に書かれたエッセイや音楽評、歌詞や詩などが収録されている。正直エッセイや詩は、やや言葉の選び方が(歌詞の繊細さと比べれば)がさつな感じがして、やはり松本隆は制約の中で言葉を扱うのが得意な人なのかな、と感じた。2017/07/25

(あか・ω・ねこ)

12
「文学少年の松本隆」と「音楽好きでドラマーの松本隆」と。その両方の松本さんに出会えます。ファン必読の一冊。まずこれを復刊してくれた立東社に感謝。何度も再読したい本に出会えたなぁ…。こんな文章憧れる…。2016/02/27

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