それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン

ワーマン，リチャード・Ｓ．【著】〈Ｗｕｒｍａｎ，Ｒｉｃｈａｒｄ Ｓａｕｌ〉/金井 哲夫【訳】

エムディエヌコーポレーション（2001/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 409p／高さ 21cm
• 商品コード 9784844356097
• NDC分類 361.45
• Cコード C2034

内容説明

情報をいかに正しく理解し、理解させるか―これがデジタル時代にビジネスを成功させるための鍵である。あらゆる管理者、戦略家、コンサルタント、そしてビジネスマンに捧げる情報ジャングル・サバイバルガイド。

目次

インターネット時代の情報不安症
理解するというビジネス
理解の戦場に埋もれた地雷
接続の時代：統合されたメッセージ
会話の構造
語るは深きことなり
そこには常に質問あり
ものを見つけるということ
個人を超えて
エンパワーメント：新世紀の言葉
指示（インストラクション）：会話の運び屋
仕事の話：仕事の流れの中に指示を見出す
教育とはツアーグループで冒険旅行をするようなもの
学習とは、何に興味を持ったかを覚えること
自分で理解しているものに関連したものだけを学習できる
拍手喝采、大失敗、いまだ徘徊
人生をデザインする

著者等紹介

ワーマン，リチャード・Ｓ．［ワーマン，リチャードＳ．］［Ｗｕｒｍａｎ，Ｒｉｃｈａｒｄ　Ｓａｕｌ］
ペンシルベニア大学にて、建築学学士号、建築学修士号を取得。米国建築者協会（ＦＡＩＡ）の特別会員。フィラデルフィアでの十三年間にわたる建築会社の経営に始まり、ＧＥＥ！（環境教育グループ）のディレクター、さらに、英国ケンブリッジ大学、をはじめとする数多くの大学で教鞭を執るなどその活動は幅広い。近年、オベイションズとユナイテッドへルス・グループ社との共同事業に参画し、富と健康に関する出版物や番組を提供するための新出版社ＴＯＰを設立。その最高経営責任者及びクリエイティブ・ディレクターに就任。また、インターナショナルｅＢｏｏｋアウォード基金の理事会のメンバーにもなっている。現在、企業における情報の理解とデザインに関する常任コンサルタントとしての仕事を続けている。ロードアイランド、ニューポート在住

金井哲夫［カナイテツオ］
１９５８年４月１日、東京生まれ。専修大学英米文学科卒業。コンピュータ系出版社の編集者を経てフリーに。現在は、書籍、コンピュータ・ソフトウェアなどの翻訳、執筆、デジタルアニメーションの製作などを行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[太鼓]

情報の取り扱い方と心得。ちょっと前の本だが気づきは多いと思います。

2016/03/06

[Riko]

図書館で借りた。著者はかの有名なカンファレンスの運営、TEDの創設者。2000年（日本では2001年）に出た本なので、スマホ以前、AppleがiPodを出すよりも前で、ちょっと今とは状況違うかな、ってところもあるけれど面白かった。 色々いい文章はあったけど１つだけ挙げると、 「的確な質問を考えられる方が、的確な答えを得るより数倍得をする」

2020/02/21

[HOSONO_Junya]

膨大な情報に埋めれないためにはから始まり、相手をどうやって理解＆コミュニケーションするかまで、膨大な例え話が飛び交う。個人的メモ：LATCH、データ・情報・知識・知恵の違い、「何」を「どうする」において「何」はひとつしかなくそれを性格に把握すること、伝達のツールは３つで言葉と絵と数字：相手と目的に応じてどれをメインにするかを決める、相手を理解するためにはよりよい質問を繰り返すこと：「なにが自分の目的か？」「相手が望んでいるものはなにか？」、目的を示す指示と作業を示す指示を相手によって使い分ける、など。

2011/09/19

[虎馬]

著者は、TED会議創設者。 情報不安への対処法、理解ビジネス、教育など情報に纏わる考え方。 ・その構造を知らずに情報の中をさ迷い歩くことは、1冊の本を探して国会図書館の本棚を見て廻るのと同じ ・うまく行かなかったアイデアを改良しようと考えるのは時間の無駄 ・学習とは、興味を持った事を記憶するための手段 ・会話とは、グループや個人の間で言葉や思いを交換しあう取り引き ・良い質問とは、答えなのだ。そして素晴らしい答えのなかに、良い質問がある。 ・地図とは、情報を理解し、それを参考に行動するためのメタファー

2011/06/12

[テキィ]

情報をうたう割には、読みにくい本文デザインでした。まぁ、邦訳の責任かな。

2009/08/09