感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
獺祭魚の食客@鯨鯢
68
図書館本。四十年前に大学受験で積ん読していた古典的名著です。お世辞にも物にしたとは言えませんが懐かしさのあまり手にしました。 最近は古典講読会で知識がつき当時よりむしろ古典を読めるようになりましたが、それでも歯が立たないところが随所にあります。 遥かな高みから古(いにしえ)の人びとと対話するような歴史の森に誘(いざな)ってくれます。まるで語り掛けてくれるような文体は、時間がない受験生には逆にもどかしいかもしれません。 こんなに素晴らしい本が参考書であった時代があったことが夢のような気がします。2020/02/24
momogaga
29
読メ開始以前の既読本。大学受験の必読書として読みました。
joyfuton
2
大学受験の参考書と銘打ってるものの、自分で古典を読んで教養を身につけることを最終目標とした、500ページもある大作。語学的理解、精神的理解、歴史的理解にわけて解説するのだが、こんな詳しい参考書は読んだことがない!平安時代の大学にどんな学部があったとか、「すずろ」は英訳するとat randomだとか(単語を英語で説明しようとするところが気に入った)、もののあはれ、粋、かるみ、おかしみ、といった美的センスなど、国文学者の軽妙な語り口と豊富な例題で解説する。例題は解かなかったけど、かなりハイレベルな問題が多い。2013/11/10
neimu
2
これを覚えていたら、もう少しましな大学生活が送れたんだろうかと今でも思い出すときがある。遥か遥か昔に読んだもんね。なのに捨てられないで実家に置いたまま。
中村明裕
1
名著の誉れ高い古文の学習参考書。本当に昔の高校生はこれで受験勉強してたのかよと困惑する難解さ。現在の新しい研究からすると疑問点も。2021/01/04