目次
第1章 脳の機能は「忘れて当然!」(忘れやすいのは脳の欠陥ではない;何とまあ!脳の細胞は一千億個 ほか)
第2章 曖昧でいい加減な「脳の本質」(「記憶の本質」を動物から学ぶ;失敗が多いほど記憶は強化される ほか)
第3章 だれでも天才になれる「記憶法」(「経験記憶」と「知識記憶」の違い;「精緻化」すると記憶に残りやすい ほか)
第4章 記憶の仕組みと学習方法(記憶は海馬で製造、大脳皮質に保管;二ヵ月間に四回の復習がベスト ほか)
著者等紹介
池谷裕二[イケガヤユウジ]
1970年、福岡県に生まれる。静岡県立藤枝東高校を卒業し、東京大学理科1類に現役合格。入学後、「脳に対する薬の作用」に強く興味をひかれ、同大学薬学部、薬学系大学院ともにトップの成績で進学し、脳の研究に取り組む。98年、「海馬(脳)」の研究によって薬学博士号を取得後、東京大学薬学部助手。薬剤師、日本薬理学会学術評議委員、アメリカ神経科学会会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あまりりす
9
読み友さんの読了本から。読みやすく、為になる良書。「丸暗記が通用するのは中学生まで」うん、なるほど。第四章が特に参考になりました。何かをお勉強している、子供の学力を伸ばしたい、そんな方にオススメな一冊でした。さて、私もお勉強頑張ろうっとΣ(・∀・;)2016/07/09
那由田 忠
6
受験生必読の記憶と勉強の効率的方法を教える本。特に目新しいことが書いてあるわけではないが、海馬で作られた記憶が必要性を吟味されて大脳皮質に保管される。この吟味の過程が大事なわけで、これがタイミングよい復習にかかるわけだ。コツコツ勉強するということだけど、どんどん復習すべきものが溜まるわけなので、実は上手に復習するノウハウがないとすぐに挫折する。(ここは書いてない)大事なのは、興味がある時に出るシータ波と感情や緊張感が絡む扁桃体を、うまく活用すると記憶の強化になること。2013/12/21
はまゆう
5
中学の時に読んだ本を再読2016/10/19
ぬ
5
【図】大脳生理学の目線から見る、効率の良い学習方法を中高生にも分かりやすく書かれている。『高校生になったら、丸暗記に基づいた知識記憶の勉強方法から、論理や理屈に基づいた方法記憶に基づいた勉強方法転換する』『一つの科目を「得意科目」にすると「学習の転移」が生じ、異なる物事との間の「法則性」や「共通点」を見つけ出して、より早く、より深く理解する事ができるようになる』『勉強の効果があらわれるのはどんなに早くても3ヶ月後』などなど、目から鱗だった。2011/05/17
あぽ
4
学生向けの内容だが、ビジネスマンにも十分役立つ。1つの分野を得意にすることで「理解の仕方」を覚え、他分野にもいかせるというくだりはスっと入ってきた。2012/09/17