内容説明
落語が漱石に「猫」を書かせ、講談が言文一致を準備した―話芸から見えてくる、新たな近代文学史。
目次
明治文芸と薔薇
漱石雑考―落語・近世説話
近代文学史と笑い―骨皮道人の著作群を例に
根岸派と洒落ル会
明治、「世界」を笑う
樋口一葉「経つくへ」・「大つごもり」典拠考
自然主義以前の「私小説」―宮崎三昧と都の錦
日本の近代化における大衆演芸の検討と諸問題
松林伯円と筒井政憲
松林伯円を巡る人々―高野長英・遠山左衛門尉景元ほか
講談本の研究について―付 講談登場人物索引、講談小題・異名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でろり～ん
1
ん～。なんなんだろうこの本は。古い人なのかと思えばさにあらず。１９６５年の生まれらしい。早世されているようですが、全く知らない人でした。好事家というのでしょうか。取り上げている内容に興味があって読んでみたのですが、共感できるところ少なく、斜め読みってやつでした。研究者のサービス精神はなかなか馴染めない結果なのでありました。2018/01/08
