内容説明
ユーゴの悲劇の根源に迫る。民主化が国家解体・内戦の引き金になったメカニズムを浮き彫りにした比較政治学の力作。第4回秋野豊賞受賞。
目次
第1章 多民族国家における民主化と国家性問題(民主主義体制とその安定性;多民族国家と国家性問題 ほか)
第2章 第一次ユーゴにおける国家性問題と議会制民主主義(国家性問題の背景;国家性問題の発生 ほか)
第3章 第二次ユーゴにおける民主化と連邦解体(国家を支えた三つの要因;一九八〇年代後半における三つの変化 ほか)
第4章 後継諸国における民主化と民族問題(はじめに―後継諸国の「民主化」について;スロベニア ほか)
終章 結論にかえて―まとめの比較考察
著者等紹介
久保慶一[クボケイイチ]
1975年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在、早稲田大学大学院政治学研究科・博士後期課程に在学中。2003年4月より早稲田大学政治経済学部助手。『引き裂かれた国家―旧ユーゴ地域の民主化と民族問題』で第4回秋野豊賞受賞
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