内容説明
敗戦直後の日本に来たクエーカー教徒の夫人は皇太子（現・天皇）にご自分であることの大切さを繰り返し教えた。本書は滞日中の夫人の貴重な記録であり、昭和の激動の一時期を照射する。
目次
任命
東京のわたしの家
授業
天皇（昭和天皇）
マッカーサー元帥
山の夏
帰国
皇太子（現天皇）訪米の年
日本再訪
エリザベス・グレイ・ヴァイニング略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
6
戦後、皇太子（現上皇）の家庭教師となったヴァイニング夫人の自伝『静かなる巡礼』の日本関係部分の抄訳である。邦題は、無論19世紀にシャムに赴いて王子の教育に当たった英婦人の物語をミュージカル化した「王様とわたし」を意識したものであろう。昭和天皇も出てくる。夫人は、おそらく天皇と最も長時間会話した外人であろう。皇太子（現上皇）の少年時代の話や終戦直後の日本の描写も非常に興味深いものである。 2022/11/25
