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内容説明
弱小国家ウェスタディア王国。今、この国に未曾有の危機が迫っていた。隣国のラミアム大公国の大艦隊が侵攻を始めたのだ。迎え撃つはずの自国艦隊は総指揮官もろとも戦わずして逃亡してしまう。まだ少年のあどけなさを残す書記官アルファーニは憤っていた。自らの保身に走り国を見捨てた貴族たちを。故郷を捨てることができない彼は決意をする。逃げられないなら戦うしかない!そんな時同じく取り残された境遇の兵士と出会う。かつては指揮官だったが一兵卒に降格されたという不良軍人のバドエルと。その出会いが、信じられない奇跡の始まりだった。
著者等紹介
小河正岳[オガワマサタケ]
1975年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
5
弱小国家ウェスタディア王国。多くの人々に認められた王の崩御と貴族たちの逃亡によって、この国は終わりを迎えようとしていた。それでも、この国を守りたいと願う者たちもいる。彼らの出会いはやがて銀河を巻き込む大きなうねりを巻き起こす。政治の場で戦う者、戦場で戦う者、国の柱として戦う者。それぞれが自分のできることを行い、祖国を救うために尽力する。王道ともいえる展開は安定感と面白さがあって良かったです。弱小国家ウェスタディアがこれからどうなっていくのか。続きが楽しみです。2022/01/15
びーるす
3
アルスラーン戦記やデルフィニア戦記に代表される様な、中興ものが好きな人にお薦め。大国に翻弄される小国の悲哀が楽しめる。そして、宇宙艦隊ものだが決してSFでは無い。艦隊戦描写も正直今一つ。だが、国同士の攻防と言う点では満足いく内容。2010/04/27
Humbaba
3
ライトノベルらしく,一見ムチャクチャな正確だが,自分の得意なこととなれば無類の強さを発揮するキャラクタが出ている.簡単に読むには非常に良い作品2010/03/30
彩雲
2
宇宙を舞台とした戦記もの。流れそのものは面白いが、なんとも薄っぺらい印象が拭えない。一言で言えば、全体にご都合主義的な印象がある。突飛な状況設定を生み出す方法が非常に安易で不自然。そこからの奇跡的展開も活躍するキャラクターも描写の不足から説得力が乏しくなっている。2011/09/16
紅狐
2
星間戦争とかしてるからSFなのだけど、どこかファンタジーっぽい感じのこの本。孤立無援の絶望的状況から、才を発揮した軍師による大逆転劇。いいねー、好きだよ、こういうの。ただこの先、大国同士の代理戦争になりそうな予感。軍部ばかりでなく、ウェスタディア国内の状況は何処まで書いてもらえるんだろうか? そして双星の意味は? 次巻に期待。2011/07/14