電撃文庫<br> 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸

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電撃文庫
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840238793
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。―あ、そういえば。今度時間があれば、質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろり - しろくろりちよ

96
八年前の誘拐監禁事件と、現在の殺人事件と誘拐事件。八年前の被害者は加害者となり、事件は繋がる。まーちゃんはみーくんが大好きで、幼児退行しちゃってて、平衡感覚おかしくて、何も悲しんだりなんかしない、壊れた心の持ち主。みーくんはもう癖のように嘘を吐きながら、自分が誰だったかすら嘘に落として、まーちゃんの側に居る。やや中二病的ながらも割と好き。2011/04/17

流言

70
カバーをめくったらゾッとさせられた。小説では珍しい趣向なので気づかないところだった。怖いよ! 表紙と裏表紙も凝っており、帯まで活用する丁寧な仕事がすばらしい、と狂気描写に余念がないサイコホラー。往年のライトノベルらしい回りくどい文章も特徴的。とくにヒロインの狂気描写は堂に入っており、美少女描写を全く感じさせない驚きの気持悪さ。読んでいて気分が悪くなるほどの真に迫った狂気がしたたり落ちている。終盤で急激に明らかになる真相に関しては一方的に情報が開示されるばかりであまり効果的に感じられなかったのが残念である。2014/10/04

ℳℯ

65
★★★★★+ 滅茶苦茶好きだったのに何故か一巻しか読まずに他を積んだままだった本作。暇ができたのでこの際に全巻読むことにした。まずは一巻の読み返しから。 『まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど』 とある過去から精神が壊れた『まーちゃん』と嘘つきの『みーくん』。彼らはある日、再会を果たす。みーくんがまーちゃんの家に不法侵入したことにより。 私はまずここまでの流れで心を掴まれた。回りくどい言い方、『嘘だけど』というお決まりの台詞。そしてさも当たり前かの様にされるストーキング描写。それを→2021/02/05

スズ

64
電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した、ラノベではあまり見ないタイプの作品。みーくんにしか興味がなく心も開かないまーちゃんと、そんなまーちゃんの側にい続けられるみーくんも、どちらも心の歯車が狂っているような感じ。ここまでヒロインが精神的にぶっ壊れているラノベはないのではなかろうか。誘拐してきた兄妹がみーくんに対しては心を許しているのがよく、みーくんが良くも悪くも兄妹のことを気にかけているのが良かった。こういう猟奇的な作品はラノベでは中々味わえないので、こういう作品は貴重。この独特のえぐ味がいい感じ。

Yobata

55
「まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。」連続殺人事件と誘拐事件が町を賑わす今、僕は御園マユと再会する。かつて一緒に嬲られ,壊され,狂った少女である彼女と…。心の壊れた彼女の家には小さな兄妹が監禁されており、誘拐犯はまーちゃんだった。そして僕が殺人犯の容疑をかけられ…。初のラノべ作品。入間作品なのでついにラノべ世界に手を出して見た…けどラノべってみんなこんな感じなの?むっさ内容重いんだけど…。かつて誘拐,監禁,暴行,虐待を受けた少年少女。誘拐は犯人逮捕で終わるが、誘拐された少年少女の→2010/10/17

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