出版社内容情報
相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ!
山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。
迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!?
どう打って出る行政戦隊図書レンジャー!
内容説明
「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメント第1位に輝いた『図書館戦争』有川浩、最新刊!!図書館の明日はどっちだ!?やきもき度絶好調のシリーズ第二弾、ここに推参。
著者等紹介
有川浩[アリカワヒロ]
高知出身。第10回電撃小説大賞“大賞”受賞作『塩の街』(メディアワークス刊)にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
470
いよいよハートマーク花盛り!!(笑) しかも、それぞれ個性を際立たせて 郁・堂上恥ずかしくなるほど純情・不器用愛、毬江・小牧密やかに純愛、朝比奈・柴崎冷静の仮面を被った駆け引き愛 「レインツリーの国」や手塚の兄、慧が主宰する「未来企画」も登場して・・・ さあ読みましょう v(^_^)2010/06/15
佐々陽太朗(K.Tsubota)
456
図書に良書と悪書の区別があるのか? あるとすればその判断基準とは何か? あるいは誰が判断できるのか? 公序良俗とは? 表現の自由とは? 人々の知る権利とは? 読者は様々なことを問いかけられながら読み進めることになる。しかし、物語自体は深刻なものではない。流れる空気はあくまでもコメディータッチ。それもベタ甘のラブコメ。笠原郁・一等図書士と堂上篤・二等図書正のやきもきさせる関係。イジイジ度最高潮にして、一気に新たな展開を見せそうな予感を感じさせたところでシリーズ第3弾『図書館危機』につづく。2010/03/21
扉のこちら側
417
初読。差別を作り出してしまう人間。敵・味方の戦争に対する内戦。1作目同様、軸となるのはライトなラブストーリーであるのに、それを取り巻く登場人物や社会構造などの書き込みで深みが出ている。2006/09/11
くろり - しろくろりちよ
374
図書館シリーズ二冊目。熱血バカ・郁の家族、笑う正論・小牧の恋、情報屋・柴崎の生き方、頑な少年・手塚の過去、怒れるチビ・堂上の過去=郁の王子さまなど満載。郁より、どっちかっていうと堂上が可愛いんだな…。郁はいい感じに笑わせてくれるのでやっぱり好きだけれど。王子さまの正体に気付いたところで次巻に続く、なのでこれは読まなきゃ。パラレルワールド的で、こんな思想の弾圧ありえないと思っていたけれど、論法がうまい。とっさに反論できなかったりして、自分の世界の曖昧さを感じたり。日和らず信念を持っている図書館隊に万歳。2011/03/09
mikea
346
これは前作よりもさらに、続きが読みたくなる面白さでした!柴崎のキャラに、あんな理由があったとは!!ものすごく共感しました。(柴崎のような美人さんではないけど、女の人の怖い姿をみているので)「レインツリーの国」が本作で登場してきましたが実際はどんな話なのかこちらも気になってしまいました。2011/03/30