電撃文庫
半分の月がのぼる空〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840233064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ついに退院した里香は、僕と同じ学校に通うことになった。正真正銘のスクールライフを送る日がやってきたんだ。いっしょの登校、いっしょの校庭、いっしょの下校。帰りに七越ぱんじゅうを買ったりしてさ。なんでもない、ありふれた日常だけれど、長い道を歩いてようやくたどり着いたのがそこだった。そう、僕たちが生きていく場所は病院じゃないんだ。当たり前の場所で、当たり前の生活を送る日々が、本当に大切なこと―。“僕たちはこの小さな町で寄り添って生きていく”橋本紡&山本ケイジが贈る、大好評シリーズ第六弾!本編完結編。

著者等紹介

橋本紡[ハシモトツムグ]
三重県伊勢市出身。第4回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

66
完結。”里香がいる。ほかに必要なものなんてあるか?ないね。まったくない。これが僕の選んだものなんだぜ━”このまっすぐで純粋な言葉が心地良い。前巻で完結した様に見えたが、作者的にもそうらしい。でも物語を綴っていくうちに蛇足であっても書きたくなった。裕一と里香が生きる場所は病院ではなく日常である。病院は通り過ぎるべき場所で、いずれ日常へと戻っていくから━らしい。確実に終わりの来る日常。それを知りつつただ普通に生きるということ。危機に振り回されるよりもはるかに難しいことだ。普通の少年と少女の、だけど特別な物語━2012/12/08

くろり - しろくろりちよ

24
退院して高校に通い始めた里香と裕一。入院して遅れた分、一年生と二年生の十八歳。未来を決めるのはまだ先のことだと先延ばしても、元同級生たちは次々と進路を決める。共に東京に出て行くことになった世古口とみゆき。私大に進むか浪人かを決めた山西。アメリカに去っていった夏目。裕一は里香のいる町を離れない。離れられない。「もって十年」夏目から告げられた里香の心臓の期限。この町でふたりは生きて行くのか…。愛おしいはずの、あたりまえには続くことのない閉じられた未来が、切ない。2013/03/18

た〜

21
本編完結編とされているが、むしろ後日譚的話。18歳の高校1年生、里香のスクールライフ。裕一は留年で居心地悪い上に相変わらず里香を筆頭に周りの人たちに振り回されるのであった2012/08/24

カメ吉

18
意外な展開で主人公の里香は学校生活を送り始め裕一はダブり進路は先送りに。病院内だけでこのシリーズは進んできただけに意外でした。 しかし、この巻は今までよりずっと楽しい作品でした。この先の展開が逆に怖いですが2人のこの幸せな時間が続いて欲しいと願いつつ次巻へ進みます。他の仲間たちの進路も気になります。2017/07/28

瑪瑙(サードニックス)

18
裕一の高校に里香が編入し、普通の高校生としての生活が始まった。ずっと病院の中で過ごしてきた里香は、高校生活をエンジョイしているようだ。裕一ともうまくいっているし。ひとまず良かった。夏目が言うようにこの先必ず辛い現実が待っているけれども、一緒に生きていく事を決めた2人だから、きっと大丈夫。山西君の案で用意したあの書類もあることだしネ(^_-)そして司君とみゆきちゃん。やっぱりそうなりましたか!こちらのカップルも初々しくて良いですね。さて次巻はどうなるのかな?楽しみです。2012/09/14

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