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内容説明
その国は化生と呼ばれる異形の怪物たちに脅かされ、人は化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の“火目”の存在により彼らに対抗していた。火目候補“御明かし”たちが集う宮中の火垂苑。化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能あふれる常和。三人は時に諍い、時に助け合いながら火目を目指す。火垂苑からの脱走、化生との遭遇と戦い―。様々な出来事を通じ三人は絆を深めていく。折しも世には化生が跋扈し当代の火目の衰えが囁かれる。時を同じくして、伊月は自分たち御明かしと化生との奇妙な共通点を見出すが―。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。
著者等紹介
杉井光[スギイヒカル]
1978年、東京生まれ。『火目の巫女』で、第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
17
やっとこのシリーズを初めから読む事が出来ました。火目式だの御明かしだの化生だのようやく意味が判り、中々に凝った世界観に浸かれた。表紙からは想像もつかない意外とダークな感じが良かった。しかしちょいちょいある挿絵で何故に入浴時の裸体の場面があるんだろう?他にも絵になりそうな場面は一杯あったのに。やっぱり需要があるからか。2017/01/27
光心
5
表紙に惹かれて。結構闇が深い作品だと思うのだが、思えばこういう純粋に和風ファンタジーとも言うべき作品はだいたい闇が深いのである。佳乃を救った伊月だが、果たして正解だったのか……この作品は「我」を通すキャラクターが多く、それが犠牲なのか勝手なのか判断がつかない部分が多いがそれを通したいと思った自分を誇ることだけは忘れずにいる必要がある。そうじゃないときっと正しいと思っても、何もできなくなってしまうから。2017/06/13
鑑真@本の虫
4
貰い物。 直前に『生徒会探偵キリカ』の新刊を読んだので、杉井光繋がりで積ん読から引っ張ってきた。 物語は、"化生"と呼ばれる異形に脅かされる国を舞台に、かの異形に対抗する"火目"と呼ばれる巫女と、"御明かし"と呼ばれる火目の候補生を巡るものとなっている。 今巻では、御明かしの三人から新たな火目が選出され、火目となった直後の出来事までが描かれる。 粗筋から敬遠していたが、緻密な世界観と気の抜けない展開が楽しませてくれた。 最終的に三人がこういう結末を辿ってしまったのは悲しいが、救いを信じたい。 隠れた名作。2014/02/24
名都
3
高校生だった時に好きだった作品。今で思うと百合っぽい。全くそうはならないのですが(笑)始めっから最後まで物語の中に引き込まれました。劣等感満載の主人公大好き!2015/07/04
†ラーグ†Was it you who I’ve been searching for
3
「どうみても、●子です」2006/03/01