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内容説明
「人間じゃなくて“爆弾”?」「はい、そうです。最新型ですよ~」。ある日、空から落ちてきた50ギガトンの“爆弾”は、なぜかむかし好きだった女の子に似ていて、しかも胸にはタイマーがコチコチと音を立てていて―「都心に投下された新型爆弾とのデート」を描く表題作をはじめ、「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」「図書館に住む小さな神様」「肉体のないクラスメイト」などなど、奇才・古橋秀之が贈る、温かくておかしくてちょっとフシギな七つのボーイ・ミーツ・ガール。『電気hp』に好評掲載された短編に、書き下ろしを加えて文庫化。
著者等紹介
古橋秀之[フルハシヒデユキ]
1971年生まれ。神奈川県出身。1996年『ブラックロッド』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
115
まあまあよかった。どこかで知った、ライトノベルの短編集。さまざまな時間の流れのなかで、すれ違ったり結ばれたりする男女を描いていて、どの話もサクサク読める。イラストのテイストとか、ちょっとした文章表現とかに時代を感じたりするけれども、ノスタルジックさと青臭さがいい感じにマッチしていて、程よいロマンチックSFになっている。個人的には「むかし、爆弾がおちてきて」が好き。2022/06/12
☆よいこ
67
時間系SFファンタジー短編集。普通の男の子?のところに不思議な女の子が落ちてくるボーイミールガール[ある日、爆弾が落ちてきて]浪人生の長島が屋上で喫煙していると、高校の時好きだった子に似た少女が空から落ちてきた[おおきくなあれ]阿呆風邪=記憶遡行症状[恋する死者の夜]ループするゾンビ[トトカミじゃ]図書館の神様[出席委番号0番]憑依人格[三時間目のまどか]窓の向こうの少女[むかし、爆弾が落ちてきて]時空潮汐爆弾で時間に閉じ込められた少女▽新装版が出てるらしいが図書館で旧版を借りました。絵は古いけど面白い。2022/06/13
とら
65
様々なシチュエーションでの、恋愛模様。そう、短編集です。あとがきの解説見れば分かるけど、全て「時間モノ」で成っている。一番好きなのは「出席番号0番」ですね。というか、全体的にファンタジー要素があって、不思議な感じで仕上がっている。あと、少しトリックを混ぜたり、凄い完成度が高い。重要な部分だけを抽出して載せているというか。イラストを付けてラノベらしく見せただけで、一般小説として出しても全然通用するレベルだと思う。確かこの人が書いた「ブラックロッド」が色んな作家に影響与えたようだから、読んでみたいと思います。2011/09/17
Yobata
54
普通の男の子と不思議な女の子の時間軸が異なるSFボーイミーツガール短編集。停止,逆行,ループ,時間差と様々なバリエーションに富んだ時間もので設定は全てユニーク。ボーイミーツガールもどれも淡い少年の願いが叶う話ながら、どこか切なさを併せ持った繊細さが綺麗な話だった。表題作の「ある日、爆弾がおちてきて」は停止していた初恋の彼女が再び舞い降りたけど、彼の時間は進んでいて交わることなく彼女の時間は本当に停止した…なんとも儚く印象的だった。でも一番は「むかし、爆弾がおちてきて」かな?これは逆に停止した彼女の時間に→2015/04/21
た〜
52
ぶっ飛んだ設定の短篇集。でもどの作品もほっこり優しいお話。2012/10/13