電撃文庫
わたしたちの田村くん〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840231527
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ―。はたして三人の恋の行方は!?おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾。

著者等紹介

竹宮ゆゆこ[タケミヤユユコ]
1978年生まれ、東京在住。PCゲーム会社退職後、フリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

35
再読。田村くんを巡る三角関係青春物語の後半戦。何やかんやあって田村くんのファーストキッスを奪った相馬と、久しく音沙汰のなかった松澤。田村くんの三角関係に1つの決着がつく話。いやはや、田村くんのブレッブレ具合が思春期のバカ男子っぽくて何だか良いですね。こんなにバカバカしいのに甘酸っぱくて、それでいて苦味もある恋愛模様に、勢いのある展開が加わった事でページを捲る手を止めれないくらいのパワー溢れる物語になっていたと思います。お守りの下りは何度読んでもグッとくるわ。ゆゆこ作品はやっぱり良いなぁ。2016/07/18

Yobata

21
相馬と急接近するもそのタイミングで松澤からついに便りが届く。それによって松澤のその後を全く知らずに放置して来た自分と積極的になっている相馬の狭間で大きく揺れる…。ちくしょー!結局主人公の田村くんは愚鈍で無責任で中途半端な男だったよ〜w相手に期待させといて考えを停止し放置する…相馬さんが全体的に可哀想だった…なんて不遇な目にあってるんだ…とってもいい子なのに。手当り次第救うだけ救う、それは優しさじゃなくて残酷なだけってまるで阿良々木くんそのものだったし、自分の愚かさを葛藤するのは途中から竜児そっくりだったw2013/09/16

Takayuki Oohashi

14
1巻と違って切ない描写が多かったです。ヒロインの一人、松澤が、主人公の田村と別れる(かに見える)シーンは涙なしには読めなかったです。もう一人のヒロインの相馬が優柔不断な(……というよりは優しすぎる)田村をばかばか!と責めるシーンもグッときました。ゆゆこ先生の、この硬軟を織り交ぜてストーリーを展開する手腕には脱帽です。思えば「とらドラ!」のアニメのDVDの一話を観て、知った竹宮ワールドですが、また別な先生の作品も読んでみたいです。個性的で繊細な女の子が出てくる竹宮ワールドに乾杯です(主人公もいいですが……)2016/09/28

寒っ!!

13
田村の煮え切らなさにはイライラさせられるが、自分の中高生のころを顧みると確かにそんな部分はあるなと思ってしまう。変に作り上げられた大団円などなくてもそれも一つのあり方だろう。2022/07/25

佐島楓

11
著者は女性なので、女子のほうが現状をシビアに見つめられる(特にこの時期の子は)ということをよくわかってらっしゃるなと思いました。こんな空気読めない田村くんでもいいんですかねえ、とも頭を抱えましたが・・・。何はともあれ、めでたし、めでたし(なのか?)。2013/11/02

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