- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
内容説明
草萌える春、二人の姫は向き合う。一人は七宮カセンの空澄姫、一人は三宮ナツメの常磐姫。望もうと望むまいと、かつて琥珀色の姫が舞った桜の下を目指し、歩み始める二人の姫。幼き姫は世界のかたちを探って、武門の姫は祖国を護るために。それは息吹溢れる季節の中、互いの群臣達の思惑を背負った、僅かな交差の出来事。それは、桜帰る春。風に舞う花弁のように、それぞれの姫装束が揺れ動く、新たなる日々。空姫の物語が、七姫の物語へと紡ぎ合わされる道のり。第9回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作、待望の第3弾。
著者等紹介
高野和[タカノワタル]
1972年生まれ、名古屋出身
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幸音
12
琥珀姫除く六姫殿下達が集い、側仕えよりもお姫様なカラが多く、外交や裏側が複雑になってきた3巻。絵空師エヅさんが再登場した時はにやり。三宮ナツメの常磐姫は武家出身で気持ちのいい性格の人。p278のエヅさんとのくだり好き。p70「生きてゆくことを、どこかでお祭りにしている人の言葉。」p74「先に進んだ人に戻ってきてもらうわけにはいかないから。だから、追いかけないと。」p315「少なくても、あの人達に追いつくまでは続くし、追いついても終わらない気がする~届かなくても、手を伸ばしたかった。」が好きな空澄の想い。2015/11/23
ナカショー
7
それぞれの国の姫の思惑やスタンスが少しずつ明かされ物語が少し進んだ第3巻。大きな戦いの幕が開けそうな予感もしつつ、七宮カセンの空澄姫と三宮ナツメの常磐姫が会談を始めたところで次へ続く。次も楽しみです。2020/11/26
紅
6
電子書籍。読み放題。春になり、冬の間止まっていた色々な事柄が動き出す。他の姫たち視点のお話も。大きな戦いになるのかもしれないとどきどきしながら読んだが、最後はどこかふわりとやわらかく終わった。常盤の姫に向けた空澄姫の言葉が彼女らしく真っ直ぐで良かった。2020/02/22
紫鈴
6
3巻目にして他都市の姫の動向が同時進行に分かる。で、七姫物語=7番目の姫物語、だと思っていたから、コロコロ場面が変わって他の姫たちが主軸になると、違和感がありました。本当は「7人の姫物語」なのね。重い空気の中、絵描きのエヅさんのキャラは貴重です。☆32007/04/25
ソラ
4
【読メ登録以前読了作品】2006/10/17