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内容説明
山と海とにはさまれた静かなベットタウン神岡町―そこはこの世と「常世」を隔てる「門」が眠る町。この世の物ではない存在を見る事の出来る「紫の目」の少年・神野明良と、それに触れる事の出来る「紫の手」を持つ少女・御厨柊美。二人は祖父らの遺した『紫の銃』を手に、「門」の向こうから現れる数多の「常世の怪物」を倒してきた。封じられた犬神、もう一つの神岡町、絵の中にしか残っていない館…そして、針の小箱。二人が出会った語られざる物語たちの封印が、いま解かれる。「電撃hp」に掲載の短編シリーズに、書き下ろし作品を加えた全6編を収録。
著者等紹介
三上延[ミカミエン]
1971年生まれ。神奈川県出身
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おもち
1
夏。程よく背すじが冷たくなる、秀逸な物語を思い出した。『ビブリア古書堂』で有名な三上延さん。彼のデビュー作はライトホラーでした。 ・・愛らしい童話には、秘匿されたモノがあるように。二極化した夕暮れ時には、異なる世界を感じるように。陽炎のゆらめきの中に、思わず振り向かせる何かがあるように。どの学校にも必ず巣くう、怪談があるように。この世の薄皮一枚めくればほら、そこに。 ・・さらりと読めて、ぞくり。それでいて読了後にはどこか、あたたかさを残してくれる。個人的にはこのまま埋もれさせておくには、惜しい名作です。2015/07/26
しょうはく
0
今までとは違って、短編集の形。 闇の牙・・・結局、木田古美術店は一家全員が死亡という結果に。 あの道・・・6巻でも出てくるような仮面を付けた子供達。前振りかも。 ぜるまん様・・・最後の件でオヌマ書店で体調が悪そうな柊美が明良にはばれないようにしていることから時系列としては4巻の前の話ぽい。 チェンジリング・・・ここでは誰も死ぬことはなかった。 影の館・・・一番謎が残っている。妹は結局本物なのか、それとも入れ替わられたのか。 針の小箱・・・答えは時計のこと2016/02/27
ケロケロ
0
★★★★★2014/02/03
熊谷次郎
0
5巻は短編集。「ぜるまんさま」の話が薄気味悪くていい。夏に読むと涼しくなれます。全編に漂う「夏の幻」のような雰囲気が好きです。
いけせ@特異性信者
0
普通に面白かった。5章のあの子は結局どっちだったんだろうか?2012/09/10