電撃文庫
アンダー・ラグ・ロッキング

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784840223904
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

想い出は雪の彼方へ……

遠い昔に奪われた「街」を取り戻すために組織された七北奪回軍。14歳の春と雪生は、狙撃兵として第11飛行船砲に乗り組み、終わりのない戦いの日々を送っていた。
月明かりに照らされ、ゆっくりと空中を飛行する無反動砲の船。戦闘の合間に見る夕焼け。落書きだらけになった二人だけの狙撃室。戦争という非現実的な日常の中で、春と雪生は互いに寄り添いながら精一杯生きていく。だが、やがて二人は……。

第2回「電撃hp」短編小説賞受賞作を含む、春と雪生を巡る連作短編。

内容説明

遠い昔に奪われた七北都市を取り戻すために組織された七北奪回軍。いつから始まったのかわからない戦争。10歳の時に徴兵され、14歳になった春と雪生は、狙撃兵として第11飛行船砲に乗り組み、終わりのない戦いの日々を送っていた。月明かりに照らされ、ゆっくりと空中を飛行する無反動砲を搭載した船。戦闘の合間に見る夕焼け。草原を吹き抜ける風。落書きだらけになった二人だけの狙撃室。どこか非現実的な戦争という日常の中で、春と雪生は戻ることのできない懐かしい故郷を時折思い出しながら、互いを必要とし寄り添いながら精一杯生きていく。だが、やがて二人は…。第2回「電撃hp」短編小説賞受賞作を含む、春と雪生を巡る短編連作。

著者等紹介

名瀬樹[ナセイツキ]
1973年生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナギ

5
あまりに理不尽な世界観。終わらない戦争。駆り出される少年兵。帰る場所はクローン人間に奪われ……。寄り添いながら生きる二人の少年少女の物語の結末は。最後の一文を読んで、目を覆いたくなりました。2013/11/15

2
救いがなくて、悲しい物語でした。読んでいたらすごく淋しく、心細くなって、大切なひとに会いたくてたまらなくなりました。2012/02/05

 

2
この手のどん詰まりに陥ったふたりの行く末を描く話は好き。ただ、連作短編とするために世界観の拡張が行われた節があって、結果として雪生と春の関係も「雪の彼方へ」からズレてしまった感がある。「夏夜物語」でキスするふたりには大きな違和感。/素人目にもあまりに直截な言い回しが多いが、あとがきを信用するなら処女作とのことなのでその点は差し引いて評するべきか。/かずといずみのイラストは正直なところあまりそぐわない感じがする。もっと鋭い画風の絵師の方が似つかわしい。2010/10/28

Write Only Memory

1
ふと思い出して再読。少年兵が戦場で命をすり減らしていく物語。  分かりやすい山場はあまり見当たらず、筆致も淡々としていて、ストーリーもダウナー。徴兵とクローン周りの設定の練りは少し甘いんじゃないかとは思う。だけど、それでもこの作品が好き。とにかく雰囲気が非常に好み。2023/10/24

こうず

1
全体的に地味な感じがした。シチュエーションや文体だけなら割と好みだったのだが、どうも細部が荒くて薄い感じが否めない。もうちょっと張りつめたような、泥臭くて血なまぐさい感じがしても良いような気がするのだが、ライトノベル――というか、少年の眼で語られる物語である以上は、あるていど仕方がないのかなという気もする。2013/10/11

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