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出版社内容情報
どこからか現われては真一の世話を焼く不思議な少女・有紀。自然体な彼女の優しさを前に、引け目からか真一はつい反発してしまう。
そんなある日、真一は爆弾事件に巻き込まれてしまうが、窮地を救ってくれたのはまたもや有紀だった。
そして明かされる驚愕の真実。有紀にはこの世界を破滅から救う使命があるというのだ!
しかもその鍵は真一が握っているらしい。
戸惑う真一だったが、その勇気を試される時は間近に迫っていた!!
内容説明
いつもどこからか現われては真一の世話を焼く不思議な少女・有紀。「困っている人は、関係ない人じゃないんだよ」と微笑む彼女に、引け目からか真一はつい反発してしまう。一方、時を同じくして、巷で愉快犯的な事件が続発する。その一つに真一は巻き込まれてしまうが、窮地を救ってくれたのはまたもや有紀であった。そして真一は驚愕の真実を知らされる。有紀にはこの世界を破滅から救う使命があるというのだ―。しかもその鍵は真一が握っているらしい。自分の存在意義に確信を持てない真一だったが、その勇気を試される時は間近に迫っていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
普通に生活を送るためには、多くの人の協力が欠かせない。その協力は特別なものではなく、自分の仕事を誠実にこなすということも含まれているので特別難しいことでは愛かもしれない。しかし、仮に他者と共感を一切できずなんとなくで悪意を持って行動する人が増えてくれば、社会は簡単に崩壊してしまう。2016/05/28
ゲシャン
1
これは我々の社会基盤がいかにたやすく崩れ去るかを示した1つの例である。今巻の舞台は、我々のいる世界。今わ私達がいる世界では魔が差しただけでなんと容易く大量殺人が行えてしまうかってことを認識させられる話。缶コーヒー1つとっても中身なんて誰も確認しないまま飲むと思う。"中身はラベルに記載されたものである"っていう信用ができる社会基盤があるからでソレがなくなったりしたら、ほんと世界って容易く崩壊するんだろうなって思った。成長した今までの主人公たちが登場するので読んでて楽しかったです2013/11/15
Humbaba
1
遊びでやったことだから,周囲もそれを遊びと判断してくれるだろう.自分の世界のみで生きているからこそ,自分にとっての当然が,まるで世界にとっても同様であるかのように考える.他者の気持ちを察するという能力が種全体として衰退していけば,やがてその種は絶滅を免れ得ないであろう.2012/08/15
ゴジラ 芹沢
0
今になってみると笑えないほど似たよう事件が起こっている2014/03/24
shiki
0
物語として楽しむことは出来たが、何だか徐々に語りかけるものが弱くなってしまっていたように思える。キャラクターの強さが今ひとつというのだろうか。シリーズ全体としてとても好きなだけに、ぼんやりとした印象で消えてしまったのは非常に残念。