電撃文庫<br> キーリ―死者たちは荒野に眠る

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電撃文庫
キーリ―死者たちは荒野に眠る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840222778
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いており、学校でも孤立していた。
冬の長期休暇の初日、キーリは旅の<不死人>の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。不死人は戦争で量産された不老不死の兵士であり、現在は教会に追われる身。自分と同じく霊が見える人間にはじめて出会ったキーリは、彼らの旅についていく事に……。鉄道旅行を続ける中、様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。
――旅の終わりは思いのほか早く訪れる――。ハーヴェイが教会の<不死人狩り>に捕まってしまい、キーリは寄宿舎に帰されてしまったのだ。孤独な日常に戻ったキーリ。しかし、彼女の長くて短い休暇は、終わったわけではなかった……!?

圧倒的なキャラクターの魅力と、お話の面白さで読み手を引き込み離さない超力作。
第9回 電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作品ついに登場!
イラストは、同じ第9回 電撃ゲームイラスト大賞<大賞>受賞者・田上俊介が担当。

内容説明

キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。冬の長期休暇初日、キーリは“不死人”の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。キーリは、勝手に彼らの旅についていく事に…。様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。しかし、旅の終わりは思いのほか早く訪れる。ハーヴェイが教会の“不死人狩り”に捕まってしまい―!?第9回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

76
教会の寄宿学校に通う孤児の少女・キーリは、霊感を持つ故に周囲から気味悪がれ居場所のない日々を送っていたが、駅舎の片隅でオンボロのラジオを携えた謎の青年・ハーヴェイと出会う。キーリは、ラジオに宿った兵士の霊を墓前に連れて行く旅の途中だという彼の旅路に衝動的に同行を申し出るが…。誰かと一緒にいたいのに仲良くなれるのは死者ばかりで、そんな彼らも自分を置いて消えてしまい、いつも一人ぼっちになってしまう辛さに嗚咽が止まらなかったキーリが、「きつかったよな」と抱き締めてくれる理解者と出会えた事が本当に嬉しかったです2018/05/27

扉のこちら側

48
発売当初に読了。荒廃した世界、人間兵器的な存在と周囲から乖離した存在の少女というお約束ともいえる設定を、オリジナリティ溢れるストーリーに仕上げた読ませる小説。2010/01/23

まりも

46
霊が見える少女キーリと「不死人」のハーヴェイ、ラジオに憑いた幽霊の兵長の旅の物語。戦争によって荒廃した世界、どこか暖かくて悲しい物語と自分の好きなゾーンにドストライクな作品。幽霊とキーリの交流、ハーヴェイや兵長といった渋いキャラクターとのやり取りとキャラが非常に魅力的なのが良いですね。難点は物語に馴染むまでに時間がかかる事で序盤は読んでいて退屈でしたがそれ以降はこの世界観に入り込めました。次巻も楽しみ。2014/11/17

扉のこちら側

42
再読。2014年37冊め。本棚整理で手に取ったが、旅の続きが気になる。続巻を購入してしまったら本棚の整理にならないなあ。2014/01/27

ひぬ

22
【読み放題】霊感があり、霊が見えることによって孤独な少女・キーリがある日、不死人の青年・ハーヴェイとラジオに憑依する霊・兵長に出会い、彼らの旅についていく物語。不思議ながらも優しい物語でした。割とペースが進むのが速かったです。様々な亡霊たちと出会い、旅をする中でキーリが自分の殻から踏み出す過程が好きでした。ハーヴェイはもちろんですが、何気に兵長が一番気に入りました。2023/10/17

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