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出版社内容情報
君は知っているかな、あのホーリィとゴーストの伝説を？あの若い男女二人組の犯罪者は、あまりにも誤解されすぎている。強盗、騒乱、破壊活動を繰り返した彼らは別に悪いヤツじゃあなかった。衝動（プッツン）で暴れていた訳じゃない。世の中に反抗してた訳でもない。二人はただひとつの選択をしただけ――それは“だって、ほっとけないし”という気持ち。だが哀れな世界の敵＜ロック・ボトム＞を解放しようとした彼女らの行動は、数々の悪を呼び寄せ、遂には死神でもあるぼく、ブギーポップとの対面を呼ぶ――悪に依存せず、正義に従順でもない二人組が、後先考えない陽気な犯罪と空回りのあげくに辿り着く先は生か死か？あるいは――
内容説明
君は知っているかな、あのホーリィとゴーストの伝説を？あの若い男女二人組の犯罪者はあまりにも誤解されすぎている。強盗、騒乱、破壊活動を繰り返した彼らは別に悪いヤツじゃあなかった。衝動で暴れていた訳じゃない。世の中に反抗してた訳でもない。二人はただひとつの選択をしただけ―それは“だって、ほっとけないし”という気持ち。だが哀れな世界の敵“ロック・ボトム”を解放しようとした彼女らの行動は数々の悪を呼び寄せ、遂には死神であるぼく、ブギーポップとの対面を呼ぶ―悪に依存せず、正義に従順でもない二人組が、後先考えない陽気な犯罪と空回りのあげくに辿り着く先は生か死か？あるいは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
39
再読。冒頭、またもパンドラ繋がりで御影くんがチラリ。スリムシェイプと名乗る包帯鼬に導かれ、少年と少女が統和機構の遺産を巡る争奪戦に巻き込まれていく物語。ホーリィは男運の悪い(前半ではそう解釈される)女の子だし、ゴーストはちょっと虚ろで無軌道な少年。ただし抜群の相性、そしてスリムシェイプのフォローが事態を掻き回す。二人の傭兵も良い大人だ(このシリーズには良い大人は少ない)。派手な能力者も出てこない珍しい展開。最強暗殺者リセットは顔見せ程度。ブギーポップと炎の魔女をタイミングよく使いこなすのが生存の秘訣。2018/10/27
読書好きのハシビロコウ
11
人は自分より優れている人に依存しすぎると、その人の支えがなくなった時、どうしようもなくなるというのを教えてくれる。その点、このホーリィとゴーストは、見てて性格は合わなそうだけど互いの弱い所を補強している、アンバランスだけどバランスが取れている。この2人のやり取りは心地よかったです。2020/01/31
神太郎
11
メインとなる２人の犯罪者の誕生と栄光の物語。そしてロック・ボトムという寺月絡みの厄介な代物をめぐる物語でもある。新シリーズへの伏線や新たな登場人物含めなかなかににぎやかでもあるし、いつもと違い、切なさよりも痛快さがいい感じにあり、読後感も爽やかである。本作でブギーポップがいう「やぁ、愚か者たちよ」ってセリフはどっかで言ってみたいなぁと燻ぶっている厨二心に刺さるんですよねぇ。2012/06/01
＝emy＝
11
ペパーミントもそうだったけど、これも異色な感じでした。ホーリーとゴーストの2人とスリム・シェイプ、海外映画を観ているみたい。江守譲＝スリム・シェイプは悪い人になりきれてなく、何だかんだ好きです。2019/02/11
オットー
8
自分のバランスが悪いと思ってそれを正しくしようと日々何かを行っている状態が実はバランスがいいのかもしれない。 それでいわゆる「変化のない」「退屈」へ向かう。 でも実はそれが満たされている「安定」だったりする。 それを維持するのが結構難しい。2022/07/24
