電撃文庫 天国に涙はいらない

佐藤 ケイ【著】

アスキー・メディアワークス（2001/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 16cm
• 商品コード 9784840217378
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

涙と笑いの学園コメディ。　学校で噂の＜呪いの教室＞の謎を解くハメになった主人公の賀茂是雄。自身の持つ霊視能力だけでは歯が立たぬと悟った彼は、守護霊を召喚することにした。現われたのはアブデルと名乗るロリコンの熾天使。　呪いの教室は学校に潜んでいる悪魔が原因だと見当をつけた二人は、さっそく悪魔探しを開始する。そして一人の美少女たまに行き当たった。実は彼女、無自覚のうちに強烈な妖気を垂れ流していたのだ。たまを救うため、賀茂とアブデルはついに立ち上がる――！　第７回電撃ゲーム小説大賞＜金賞＞受賞作。

内容説明

霊視能力を使い、占い師のバイトをしていた主人公の賀茂是雄。偶然クラスメイトの律子に現場を目撃され、学校で噂の「呪いの教室」の除霊を引き受けるハメになる。しかし、自分だけでは太刀打ちできないと悟った賀茂は、守護霊を召喚することに。現われたのは、自身をアブデルと名乗るロリコンの熾天使だった。呪いの教室は悪魔が原因だと見当をつけた二人は早速悪魔探しを開始。薄幸の美少女たまに目をつける。実は彼女、全くの無自覚のうちに強烈な妖気を垂れ流していたらしい。同情した賀茂は、たまを救おうと立ち上がるが…。第７回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作。笑いと涙のシニカル学園コメディ。

著者等紹介

佐藤ケイ［サトウケイ］
１１月１１日生まれの辰年（丙辰）。血液型はＡ型。国籍、日本。某大学院の修士課程に在籍するかたわら小説を書き、初めての応募で第７回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞を果たす。趣味はケーキ作り、手品、絵を描くこと。好きな言葉は「水は万物を利して而も争わず」
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ソラ]

霊視能力を使い、占い師のバイトをしていた主人公の賀茂是雄。偶然クラスメイトの律子に現場を目撃され、学校で噂の「呪いの教室」の除霊を引き受けるハメになる。しかし、自分だけでは太刀打ちできないと悟った賀茂は、守護霊を召喚することに。現われたのは、自身をアブデルと名乗るロリコンの熾天使だった。呪いの教室は悪魔が原因だと見当をつけた二人は早速悪魔探しを開始。薄幸の美少女たまに目をつける。実は彼女、全くの無自覚のうちに強烈な妖気を垂れ流していたらしい。同情した賀茂は、たまを救おうと立ち上がるが…。

2010/09/12

[た〜]

【キャラ重視型】（発掘再読）基本ギャグだけれどいい感じでシリアスがスパイスとして効いている。たまちゃんの出番意外に少なかったんだな

2014/02/02

[ウラー]

★★★☆☆神父にひろわれ、人間として育てられた悪魔が、それゆえに自身から漏れ出る妖気を制御できずに、無意識に災厄を撒き散らし、最終的に自分がどれだけの人を殺してきたかを自覚して絶望するという皮肉な展開は興味深かった。絶望し自分の殻に閉じこもった彼女の心を、すべてを受け入れた上で彼女を好きだと言う主人公の言葉が溶かす流れはありきたりだが、主人公があっさり死んでしまうのには驚いた。そして主人公が畜生道に転生した後、天使と閻魔が美少女論議をするラストシーンで物語は終わる。これには呆れた。悩める主人公が天国から→

2015/08/15

[神野]

本棚から懐かしい本を引っ張り出した。前半の賀茂（意外と真面目）とアブデル（イケメンで美少女大好き）のやり取りが好きで、昔から律子が嫌いでした。今読んでも律子嫌いなままだった。ラストの賀茂の扱い酷いなぁ、アブデルって怒ったのは懐かしい。読書メーター登録しょうとしたら、続編があることに今更気づきました。

2015/05/16

[一撃]

まだ電撃ゲーム小説大賞だった頃の作品。設定がやっぱりゲーム風。ラノベのためのラノベというより美少女ゲームを劣化させた印象はかなりある。物語の骨子はかなりわかりやすいし、展開も王道。人を殺すのはどうかと思ったが、今ではなく昔の作品ならではと言える感じだね

2014/07/01