内容説明
取り壊すと必ず事故が起こると噂されている木造の旧校舎。高校1年生の麻衣はひょんなことから、調査に訪れた「渋谷サイキックリサーチ/SPR」所長・ナルの手伝いをするはめに。彼女を待っていたのは数々の謎の現象だった。旧校舎に巣食っているのは戦没者の霊なのか、それとも―?麻衣とナルが出逢い、物語の出発点となったシリーズ第1巻。全編にわたり入念なリライトが施された完全版。
著者等紹介
小野不由美[オノフユミ]
12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年、講談社X文庫ティーンズハートからデビュー。89年「ゴーストハント(悪霊)」シリーズ第1作『悪霊がいっぱい!?』がヒット、人気シリーズに。98年『屍鬼』がベストセラー、のちに漫画化、アニメ化される。02年4月、NHKで「十二国記」がアニメ化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
243
学校で百物語みたいなのをしている場面から物語が始まりました。怪談とか幽霊を扱った作品ですが、かなり軽い感じで描かれていいたので、恐怖感はそんなになかったです。気軽に楽しめる作品となっていました。2012/12/28
ヒロ@いつも心に太陽を!
232
シリーズ初読み☆面白かったー!!20年前の作品のリライトということで麻衣の口調が私が小学生の時に読んでたコバルト文庫やX文庫のノリでなんか懐かしくもあり親しみやすかった(笑)読友が皆「怖いよ!夜読んじゃダメだよ!!」って言うからすっごい覚悟して読んだせいか冒頭の怪談話が一番怖かったという・・・(´∨`*)でも最後までドキドキしつつ、ナルの素晴らしい仕事ぶりのおかげで真相にしっかりと納得して読み終えられたから大満足!今月は新刊も出たし、これは続けて読むしかないね♪2011/01/22
ひめありす@灯れ松明の火
133
最初に読んだのは漫画版を雑誌掲載で小学生の時。怖くて、おふろもトイレもしばらくひとりでは行けないくらい怖かったのをよく覚えています。それでも、読むのを止められず、繰り返しこたつにもぐって読んでいたあのころ。もっといろいろなものがちゃんと怖くて不気味だった。今よりも光は少なくて、文明の利器も少なくて、すぐ間近に闇はあった。その時代の怖い気持ちを、そっと押し入れの中から盗み見ているような気持ちになりました。そして、十年以上たった今もやっぱり怖くて立ち上がれないまま一気に終わりまで読んでしまいました。2011/01/30
財布にジャック
128
国立国会図書館にて読了。怖がりなので、家で一人で読むよりは図書館で沢山の人のいる所で読むほうが良いだろうと思い、決行しました。ゴーストハンターに巫女さんに坊さんにエクソシストにイタコに霊感少女と、霊能者のオリンピック状態で、霊についての薀蓄披露合戦で唖然としました。学校を舞台にすると怪談は盛り上がりますが、思ったほど怖くないのであっさりめかなぁとちょっと残念でした。2011/11/21
いりあ
113
小野不由美の悪霊シリーズの第1巻。コミカライズされたり、アニメ化されたりして有名ですが、原作の単行本がゴーストハントとしてリライトされて復活しました。1巻はキャラ紹介と作品の方向性を示してくれるお話という感じではないでしょうか。ホラーとは言っても、色々と理詰めできちんと説明されてますし、こういうのが苦手な人でも読めるのではないでしょうか。ホラー以外の人間関係、特にナルと麻衣の関係はやっぱり面白いな。2012/04/10