ダ・ヴィンチブックス
図書館の水脈

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840110686
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

学生時代に図書館で暮らし、トンデモ本を読み漁ったことのある売れない作家。本好きで、小説に描かれた世界を旅したくなる若いカップルのナズナとワタル。二つの別々の物語は、『海辺のカフカ』という物語に導かれて一つの流れとなる。そこには光り輝く水脈があった。村上春樹氏の作品をリスペクトしてやまない著者によるトリビュート小説。

著者等紹介

竹内真[タケウチマコト]
1971年新潟県村上市生まれ。『粗忽拳銃』(集英社文庫)で第12回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモアあふれる作風と骨太の物語構造で注目される。主な作品に第66回小説現代新人賞受賞作を収録した『じーさん武勇伝』(講談社)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

31
竹内真さんの 図書館シリーズ2冊(キリギリス、ピーナッツ)を読んだので、同じ図書館シリーズ?と思って、図書館から借りてきましたが、ちょっと違いました。村上春樹へのオマージュ作品。『海辺のカフカ』と、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』をまぜこぜにしたような。途中で、眠る女みたいな人も出てきたり、ほんと、この方は、村上春樹さんが好きなんだろうな、というのを感じました。ラストの井戸をふさいでいる石の話。このあたりは、まさに村上春樹っぽいなと思いました。感じる雰囲気は、もっと明るい感じでしたが。2019/05/17

あや

13
【図書館】図書館に泊まったり、本がきっかけで出会いがあったり、本の舞台を巡って旅をしたり…いいなあ、読んでいて羨ましくなってしまいました。村上春樹さんの作品を読んでいればなお楽しめたのかな。2013/09/29

びすけっと

12
2004年4月刊。「図書館」繋がり。叔父が警備をしていた図書館の畳敷きの小上がりに寝泊まりしていたことがあるというありえない設定にため息。登場人物が四国で出会ってからが境地ですが、なんとも収まりが悪い作品でした。村上春樹作品がたくさん出てくるので、それらを読んでいたり、村上作品が好みだったりする方には楽しめる作品なのかも知れません。2014/09/11

ほたて

12
本好きの女の子ナズナとワタルのかわいいカップルに導かれて、村上春樹の世界をたどる旅に連れて行ってくれます。美術館に家出する女の子の話『クローディアの秘密』を読んで、私は美術館じゃなくて図書館にしよう、って思ったことを思い出しました。この本には、図書館で寝泊まりしたことのある作家さんがでてきます。本好きの憧れがたくさんつまってます。村上春樹トリビュート小説、でも『海辺のカフカ』未読でも楽しく読めました。2012/10/11

アメフトファン

11
昔図書館に泊まった事のある作家と本を介して付き合い始めた若いカップルがひょんなことから旅先で出会う物語。図書館、村上春樹など本好きにはたまらないキーワードがふんだんに盛り込まれています。海辺のカフカなど作中に出てくる作品を読了後に読むのがお奨めです。個人的には同じ作者のカレーライフの方がワクワク感があって好きです。2013/08/29

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