内容説明
本書は、遠い昔の怪談ではなく、この現代に起こった“百”の怪異を収録したものである。基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記したものである。
目次
第1章 新耳袋にまつわる話(白黒画面;ロビーの女性;黙祷 ほか)
第2章 外にまつわる話(猿島;五枚の連続写真;夏の跡 ほか)
第3章 内にまつわる話(赤いシャツ;老紳士;四人目 ほか)
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
怪異蒐集家。「怪談之怪」発起人
中山市朗[ナカヤマイチロウ]
怪異蒐集、オカルト研究、放送作家。「怪談之怪」発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トムトム
3
子供の頃、トイレの花子さんとかが怖かった。今考えると何てことない話なのに。そんな感じで、何てことない話が夜一人でいる時に怖くなる。2019/08/25
hirayama46
3
8巻目だけ文庫ではなく単行本になってしまいました。まあいいか……。内容はいつもの感じを踏襲しつつも、飽きさせないために実験的要素も導入する、というスタイル。今回は百物語という形式にもかかわらず途中から話数を消すという試み。ただ、こうして本の体裁をとっていると、どうしても残りのページ数から見当はついてしまいますね。仕方がないことなのですが。2015/07/25
higurashi
2
ヒサオの話は、何とも言えず切ない。Aは亡くなったけど、Bはその後どうなったんだろう。自分が死んだ後は、親しい誰かを連れていこうとするんだろうか。生きている今は、むしろ親しい人には長生きしてほしいと思うんだけれども。2011/12/20
いもこ
2
図書館。やめて、ヒサオ等連作物が数作あり。カズノリさんの約束が凄く好き。怖い話じゃないはずだけど回覧板が不気味で妙に怖かった。2011/04/23
A10
2
出だしの「新耳袋」についての怪異に触発されて、一晩で完読してみる…。さて、いつくるかいつくるか…いや、やっぱり来ないで。でもくるならなるべくソフトな方向で…ともやもやしていたら無事に朝を迎えました。きっとまたやってしまうんだろうな。2009/11/26