感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三柴ゆよし
8
半端じゃなくおもしろい。人生でもっとも多感な時期に書かれた読書ノート、という想像するだに痛々しいシロモノを、現在の著者が惜しげもなく開帳、ツッコミを入れまくるという趣向。所々で噴き出しながら読んだのだが、二十年後の自分が例えばこの「読書メーター」の感想を読んで、果たして平静でいられるかというと、これはちょっと怪しい。というより絶対に無理。血反吐をはいて死ぬだろう。そんな気がする。名著。2010/05/02
がぁ
5
あぁ十分王様足りうる要素ありでございます。わたくしなど良い年をしてここにメモ程度の感想を書き散らし、王様の足元にもよれぬ体たらくで、反省しきり。もう少し真面目に読書に取り組もうと思った次第です。2016/04/03
かいら
2
本読みなら誰しも、一度は王様に成り上がってしまうものです。 若かりし頃の自分にセルフつっこみという非常に危ない手段を用いつつ、読者を楽しませることを忘れない原田宗典が憎い。2010/06/16
小暮
2
学生の頃、それも世間に対して一番とがった頃に書いた文豪達に対する書評なんて、そりゃ今読めば黒歴史もいい所。当然、じたばたと暴れながらいやあれは実はこういった理由がと弁解をはじめる作者は読んでいて好感が持てます。当時はこう読み取ったけれど、歳を取った今なら、本当に伝えたかったことがこうだったと判るよ、とか本を読むことが好きな人ならば誰でも経験することなんじゃないかと。それに「この本をこう解釈せざるを得なかった当時の自分」にありったけのエールを送りたいと思う作者の感情は決して他人事じゃない。2009/12/06
ふみ
2
20才の時の読書ノートに、40才現在の著者がコメントをしていくという、なかなか面白い趣向の一冊。私が20才の時なんて、こんなしっかりした感想なんてもってなかったな〜。ロシア文学の章が特に面白かった。「そうそう!」と思った。そして、私も未だに「戦争と平和」は読んでいません…。2009/07/22