出版社内容情報
将棋には数えきれないほどの「囲い」があります。 初心者のうちは、堅い囲いが優秀で、薄い囲いはダメと、つい思ってしまいがちですが、必ずしもそうではなく、戦い方に合った囲いを選ぶことが重要。たくさんの種類の中から適切な囲いを選択することこそが、勝率を上げるのです。 本書は100を超える囲いを戦型別のランキング形式で発表。特にメジャーな囲いや流行の囲いは講座でも取り上げ、その特色を余すところなく紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
12
「囲い」を戦型別にランキング形式で紹介しているムック本。印象度B+ 「将棋戦法事典100」の続編。ありとあらゆる囲いが載っている。舟囲い進化系の「舟囲いDX」など、たまにみるけど名前のない囲いなど、本書で命名されたのも多い。居飛車穴熊に移行する囲いを「居飛車金美濃」と名付けているが、すでに振り飛車の「金美濃」があるため紛らわしい。私は「熊美濃」と呼んでるので、それが流行ってほしい2021/06/14
キリル
9
将棋における守りの布陣、「囲い」を戦型別にランキング形式で紹介している本。昔ながらのオーソドックスな囲いから現代の将棋観を反映した新しい囲い、果てにはネタに走ったようなものまで一言コメントを添えて幅広く紹介されていて面白かったです。囲いの長短もしっかり説明されていますし、コラムでの囲いにまつわる小ネタも面白く、物語性を感じました。ちょっと前までは固さこそ正義みたいな感じだったのに今は陣形全体のバランスも重視するその変化が新鮮でした。金銀2枚いれば十分という感じですが、やはり3枚の安心感は捨てがたいですね。2021/01/24