マイナビ新書<br> 将棋400年史

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将棋400年史

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784839968366
  • NDC分類 796
  • Cコード C0276

出版社内容情報

藤井聡太七段の活躍や羽生善治九段の偉業達成などで将棋に注目が集まっています。

しかし、考えてみるとなぜ将棋というボードゲームをして生計を立てる「プロ棋士」という職業が成立しているのか、不思議だと思いませんか?

1612年に徳川幕府が「将棋指し衆」8人に俸禄を支給したことが「プロ棋士」の始まりです。 そこから現在のように日本将棋連盟が新聞社等からスポンサー収入を得るスタイルが確立するまでには、さまざまな制度の改変がありました。また、組織同士の対立、事件、分裂の危機とそれに決着をつけた歴史的な対局がありました。

本書は将棋が歩んできたその400年の歴史を振り返るものです。

初代大橋宗桂、伊藤宗看、伊藤看寿、大橋柳雪、天野宗歩、関根金次郎、阪田三吉、木村義雄、升田幸三、塚田正夫、大山康晴、中原誠、米長邦雄、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明、藤井聡太・・・。400年の間に登場した名棋士たちの活躍やエピソードを交えて将棋の歩みを追体験できる一冊です。

内容説明

なぜ将棋というボードゲームをして生計を立てる「プロ棋士」という職業が成立しているのでしょうか?現在のように日本将棋連盟が新聞社等からスポンサー収入を得るスタイルが確立するまでには、さまざまな制度の改変がありました。また、組織同士の対立、事件、分裂の危機とそれに決着をつけた歴史的な対局がありました。本書は将棋が歩んできたその400年の歴史を振り返る一冊です。

目次

第1章 江戸時代―徳川幕府と将棋三家(一世名人初代大橋宗桂;二世名人二代大橋宗古 ほか)
第2章 幕末から大正時代―新聞将棋の始まり、関根金次郎と阪田三吉(十一世名人八代伊藤宗印 十二世名人小野五平;新聞将棋の始まり ほか)
第3章 昭和時代―大改革 実力制名人制、木村義雄から谷川浩司まで(将棋人気の向上;新進棋士奨励会 ほか)
第4章 平成時代―羽生善治夢の七冠達成とニュースター藤井聡太(羽生善治、登場;米長邦雄、悲願の名人奪取 ほか)

著者等紹介

野間俊克[ノマトシカツ]
現指導棋士六段。1964年5月25日生まれ。1978年、6級で故南口繁一九段門下で新進棋士奨励会入会。三段まで進み1995年、奨励会を退会、指導棋士四段となる。出身地の京都で将棋教室を開講して後進の指導に当たる。京都新聞夕刊将棋欄でアマチュアの棋譜の解説を担当。プロの公式戦の棋王戦の観戦記者など、執筆活動も精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

26
江戸時代の歴代名人から昭和・平成のタイトル戦までの歴史を描いたもの。将棋史の第一人者の増川宏一が、「民衆史観」の人であり、彼の本には、誰が名人になったとかいう話は出てこないため、こういう本は初めてのはず。2019/05/18

旗本多忙

22
本書に書かれているのはズバリ400年史なので、江戸時代から近代将棋界への推移がわかり、その時その時の名人の思いや事件、主たる対局などの歴史を知るのに役立って将棋好きには面白いのではないか。私的に知って面白いのは坂田と関根の戦いとか、君臨していた木村を負かしたいと、各々の棋士が躍起になってた頃の時代が好きなんです。藤井聡太君もとんでもなく強いけど、木村や坂田もとても強かったようだ。時代により攻防も変わって来ただろうが対局したら非常に面白そうですね。当時の千日手は仕掛けたほうが手を変えるというのは知らなかった2021/06/25

kazi

22
日本将棋の歴史を俯瞰したような一冊。チャトランガから派生した将棋が様々な変遷の末に現在のルールに落ち着いたのが16世紀末頃。今現在で400年ぐらいたったんですね。江戸時代の家元制度から、昭和の大改革期、現代はコンピューター将棋に藤井フィーバー。将棋というゲームの本質は変わらずとも、将棋を取り巻く世界は大きく変化してきたことが良く分かります。古典将棋が好きな自分としては、江戸期の棋士たちについて詳しく記載があった点が嬉しかった。棋聖・実力十三段、天野宗歩。彼は男のロマンそのものだよ。レビュー終わり!2020/11/28

akihiko810/アカウント移行中

21
将棋400年の歴史。江戸時代初期の大橋宗桂初段名人から令和のスター藤井聡太まで。印象度A  著者は元奨励会員の観戦記者。江戸時代よりも面白いのは、明治~大正の混沌とした将棋界の話。関根金次郎十三世名人と、阪田三吉の文字通りの「決闘」が面白かった。この時代は「将棋の対局の重み」が今とは全然違うのだな。木村義雄十四世名人(初の実力世名人)が出てきて阪田と戦う。 そして、木村・大山・中原・羽生といった「大名人の系譜」とそのライバルたちの戦い。 400年あっても完全解明されない将棋というゲームのすごさよ2023/09/14

烟々羅

13
中高生の頃にはよく読んでいた分野で、それ以降の三十年分がわからない、色々のことがあったようだが調べることばかりだ、と読んだ。個々の事件としては、すでに調べた範囲ではあった。いちおう三十年分の知らなかったことは数週間で追い付いていたようだ。 正史としてどれだけ押さえてあく必要があるか線引きすることが、この手の本の役目なので、それで良い。2019/03/23

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