内容説明
本書は、いわゆる「文章術」の本ではありません。限りあるリソースをうまく使って、効率的にドキュメントを作るための工夫やヒントを紹介しています。そして、あなたの中に眠るアイデアの種を掘り起こし、それを育てる助けとなり、発想のきっかけを作る「ツール」となることを目指しています。ムダな文書を「書かない技術」、ムダな作業を行わないための仕事術、すなわちドキュメント作成に関するハックを取り上げています。
目次
第1章 ドキュメントを活かす―働くドキュメント
第2章 品質とプロセス―ゴールを共有する
第3章 企画・設計のハックス―ゴールを決める
第4章 執筆のハックス―ドキュメントを実態化する
第5章 チェック・修正のハックス―達成度を確認する
第6章 運用・メンテナンスのハックス―使ってもらう・読んでもらう
著者等紹介
石黒由紀[イシグロユキ]
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ勤務。マニュアルや教材を開発するテクニカルライタを経て、品質向上支援、作業標準化に従事。米国プロジェクトマネジメント協会(PMI:Project Management Institute)認定PMP(Project Management Professional)、上級システムアドミニストレータ連絡会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいそ
2
ドキュメント作成をソフトウェア開発のV字モデルにあてはめて、各フェーズのポイントを解説している。「投資対効果(特に賞味期限)」、「読み手のメリット」を考えるというのは参考になった。(さすがに「まったく書かずにすます技術」というわけではない。)2012/01/12
登戸ヤスタツ
0
ドキュメント作成の各手法もさることながら、ドキュメント作成作業の捉え方がとてもシステマチック。品質管理や企画・設計・執筆・チェック・運用というV字モデルの考えって出版業界なんかだと常識なのだろうか。タイトルの「書かない」ってのはあくまで理想だけど、ドキュメント作成技術を突き詰めるとまさにそこがゴールなのかもしれない。2015/06/09