目次
第1部 問題とゴール
第2部 規模を見積もる
第3部 価値のための計画づくり
第4部 スケジュールを立てる
第5部 トラッキングと情報共有
第6部 なぜアジャイルな計画づくりがうまくいくのか
第7部 ケーススタディ
著者等紹介
安井力[ヤスイツトム]
オブジェクト指向技術からアジャイル手法に傾倒し、プロセスとファシリテーションを中心にコーチングやメンタリング、ときにはプログラマやメンバーとして、チームがアジャイルになるための支援をしている。モデリング、Python、人間系の問題も興味がある。株式会社永和システムマネジメントコンサルティングセンター所属。日本XPユーザーグループスタッフ。「Agile Conferenceに行こう!の会」メンバー。認定SCRUMマスター
角谷信太郎[カクタニシンタロウ]
日本Rubyの会理事。株式会社永和システムマネジメントサービスプロバイディング事業部チーフプログラマ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kumokumot
6
少しでもアジャイルな現場では誰もが知っておきたい内容かもしれない。マネジメントの基本はやはり分割にあるのだと改めて認識した。それはエピック単位でもストーリー単位でもタスク単位でも。粒度を自在に使い分けたうえでインクリメンタルに規模ベースで見積もりをしていくことが成功につながると理解。アジャイルな計画と見積もりでスムーズにいくだけでなくプロダクトの品質や魅力の向上にも寄与するのは素晴らしい。何度も読み返して身につけたい。2019/12/25
イバドラ
4
ソフトウェア開発手法の一つであるアジャイル開発。ここ10年でスタートアップ界隈を中心に一気に普及している開発手法だが、納期の見積もりが難しいとの批判も多い。本書は、アジャイル開発でのソフトウェア規模の見積もり、開発期間の見積もり方法を指南する内容になっている。常にチームの開発スピード(ベロシティ)を測定し、開発計画を動的に変更して行く。そうすると、開発初期の段階では不確実性が大きいのだが、計測を重ねるにつれチームの実力がわかってきて、だんだんと見積もりが正確になるのだという。このように一冊を通して、アジャ2017/02/04
ふくみみ
3
書名通りアジャイルの見積もりについてしっかり書かれた本です。アジャイルのお約束の一つに他人のせいにせず皆で取り組むというものがあります。この本を読んでその理由が、現実的じゃない無茶な計画を受け入れる方法が「他人のせいにすること」だからかなと思いました。アジャイルは急がば回れというか、曖昧に誤魔化されていたものを見える化する分、本当にここまでやるの?と知識だけだと疑ってしまうで、ケーススタディの実際にやってみせる様は貴重です。イテレーションを廻して経験値を積むことがどう財産になるか良くわかりました。2011/11/20
tk_ono
3
まず、すばらしい本だった。この考え方はすばらしい。顧客から開発者まで、ソフトウェア開発に係わるすべての人がこの考えの元に行動ができたら、みんなもっと幸せになれるんだろうな。まずはプロジェクトの要求や期間は固定的なものではなくて、必要に応じて変えていくものだという認識が必要。だが、そのためには変更する理由が明確でないといけないので、見積もりと開発速度が明らかになっている必要がある。見積もりは期間ではなく規模で表し、開発速度はある期間でチームが開発できる量で表す。期間はその2つから導出できる。見積もりはプラン2011/10/01
hexia
3
アジャイル開発の意義や目的から具体的疑問点の解決まで一通り説明している。ストーリーポイントで開発期間を見積もる方法や、見積もりの間はタスクに特定の人物を割り振らないなど興味深い方法だ。とりあえず理想日のくだりはうちの上司に10回読ませたい。他の仕事が入ると開発期間は延びるんだよ、残業で吸収しろなんて言わないで!2009/11/04