Mycom競馬文庫<br> 血と知と地〈下〉―馬・吉田善哉・社台

Mycom競馬文庫
血と知と地〈下〉―馬・吉田善哉・社台

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  • サイズ A6判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784839912987
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C2076

内容説明

社台ダイナースクラブの成功により順調に発展する事業だが、前進しか知らない善哉は、得た金は種牡馬や繁殖牝馬の購入に注ぎ続けた。そして、ノーザンテースト産駒ダイナガリバーによる、父善助からの悲願であるダービー制覇。さらにあの奇跡の種牡馬サンデーサイレンスの獲得、山元トレセンの設立と、その意欲はとどまることなく、父子二代の望みは社台王国として達成され、息子たちの時代に引き継がれる。10年にわたり交友のあった著者が描く吉田善哉の生涯。

目次

大将の知恵
和田共弘
制覇
フランスへ
ノーザンホースパーク
サンデーサイレンス
山元トレセン
大地

著者等紹介

吉川良[ヨシカワマコト]
1937年2月24日東京都生まれ。作家。駒沢大学仏教学部中退。薬品会社の営業マンなど数々の職業を経験。1978年、すばる文学賞を受賞。1999年「血と知と地」(ミデアム出版)でJRA馬事文化賞・ミズノスポーツ大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャル

4
上巻が社台ファームの誕生と確立までの成功譚だったのに対し、下巻で語られるのは、成功者となったあとも、ダービー制覇、そしてサンデーサイレンスの獲得とひたすらに走り続ける吉田氏の姿である。その根底にあるのは本人が語っていたように『欲』なのだろう。もっともっと馬と競馬の世界を追求しつくしたい。その情念があるかぎり、吉田氏には安定など考えることさえなかった。誰の視点でもない、吉田善哉自身の視点で生きる。一貫して語られるのはその強い軸、人間の持つエネルギーをひたすら己の目的のために注ぎ続けた男の物語なのである。2014/10/09

イガラシ

0
勝負事に関しては平等主義は敵となる。横並びで仲良くゴールすればみんな幸せなんてことはない。必ずみんな不幸せになる。人生もまた勝負なのかもしれない。吉田善哉は平等主義を嫌い、シガラミも嫌っていた。常に世界を見つめ、新しいものを追い求めた結果サンデーサイレンスが日本に来て、日本の競馬が変わった。サンデーサイレンスの輸入は、吉田善哉が成し遂げた最も大きな仕事だったのだろう。2013/12/12

S.ISO

0
下巻はノーザンテーストが成功し、理想の社台ファームを実現するためにダイナミックに進行していくので、読んでいてワクワクドキドキが止まらない。あと善哉氏はかなり偏屈に思えるのだけど、例え自分には理解できなくても、我が道を行こうとする人を認めるところは素敵だと思う。2018/07/16

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