内容説明
かつては山野にこだましていたアメリカ・インディアンの声も、バッファローの群れが平原から消えてゆくとともにかすかな「ささやき」に変わってしまった。しかし、その声が伝える時を超えた教えの数々は、今なおインディアンの心の中に生きており、耳を傾けるすべての人たちに、永遠にささやきかける。
目次
スパーク
与えの輪
人生とは?
英語がわからない犬たち
ダンサー
スタミナ競争
上院議員への道
魂の戻るところ
ム・ルウェタム
奉仕の心〔ほか〕
著者等紹介
ジェームズ,チーワ[James,Cheewa]
モードック族の有名な戦士、シャクナスティー・ジムの血を引く。オレゴン州のクラマス保留地に生まれ、ニューメキシコ州タオスで育った。コロラド・カレッジ、オレゴン大学、ミズーリ大学、ノースウエスト・ミズーリ州立大学で学ぶ。テレビのプロデューサーとして、ナショナル・ゴールデンマイク賞などを受賞。『風のささやきを聴け』は、アメリカ及びカナダの先住民にインタビューを行なって、それをまとめたもの。収録した物語の多くは、彼女が出演しているパブリック・テレビのスペシャル番組「アメリカン・インディアン・サークルズ・オブ・ウィズダム」の中でも紹介されている。カリフォルニア州サクラメント在住
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感想・レビュー
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吟遊
4
インディアンへのインタビュー集。一般人にインタビューしているところが特色。部族のチーフとかメディスンマンではない。現代を生きるインディアンたち。そして、ときおり挟み込まれる格言もよかった。2015/12/02
うにこ。
1
前に読んだと思ったら読んでなかった。どうやら書店で涎垂らして見つめていたので印象が強かった模様。「特別なインディアン」じゃなくて、「インディアンという民族に生まれた普通の人」の語る言葉を採取し、収録したもの。気軽に読めて時々うるっと来ます。お勧め。2011/01/08
かくやす
0
一人一人、ほんとうに様々な人生があるな、と感じた。ネイティヴアメリカンの血を引く人々も、みんな伝統的な暮らしかといえば、そうではないとも分かった。ただ、ネイティヴアメリカンだということを誇りに思い、そのスピリットを大切に生きていることが、彼らの強さなのかもしれない。読んでいると、心が癒された。2017/05/21
Zenzen
0
★★★★もったなくて全部を一度には読めなかった。この本には多くの智慧がつまっていて、読むたびに新しい何かを教えてくれると思う。2011/04/19