禅とオートバイ修理技術 - 価値の探求

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禅とオートバイ修理技術 - 価値の探求

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  • サイズ B6判/ページ数 692p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784839700522
  • NDC分類 933
  • Cコード C0098

出版社内容情報

全米に知的興奮を巻き起こした不朽のベストセラー。

電気ショック療法によって記憶を失った元大学教師が、心を病む息子とオートバイの旅に出た。大平原を疾走する「私」の心によぎる「元の私」の思索の断片。人格統合のために、著者はそれらをつなぎ合わせて独自の哲学的考察を深めてゆく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

148
電気ショックにより、人格を破壊された著者が 息子とオートバイの旅に出る物語である。 父と息子の 旅の記録 …合間に挿入される哲学的な思索が 微妙な味を添えている… 精神の再生の物語なのだろうか? 正直 著者の哲学は よくわからなかったが、 父の息子への想いが伝わる、そんな作品だった。 2019/11/13

NAO

62
アメリカでは『イージライダー』などのように、精神の自由を求めることとバイクに乗ることは、強い関わりをもっていたという。そういった意味では、この屈託を抱えた親子がバイクで旅をすることは、彼らの精神を自由なものにするためにどうしても必要な行為だったということになるのだろうか。バイクのメンテナンスを考えながら、それが哲学的思考へと移っていく。何事であれ、専門的なことを考えるということは、哲学的思考に近づくということなのか。この作品、一時は、もっとも多く読まれた哲学書としても話題になった作品だという。2018/05/03

うらなり

28
題名にひかれて読んだ。自動車や(新幹線)などから見る景色はテレビと同じくただ枠の中を流れていくのを漠然と眺めている受け身の観察者にすぎない。だがオートバイに乗ってみる風景は違うという文章が凄く心に響いた。そのほかの内容は重く,哲学書であり高等教育方法論でもある。クオリテイとは何か、人を評価するとは何かを徹底的に掘り下げ、古今の哲人の助けを借りながら解き明かそうとするが、その哲人の思想にそれほど造詣がないのでとても理解困難であった。G1000の1冊。2021/05/13

14
相当凄まじい。70年代米の代表作。500万部の売り上げ。ビートニク、ヒッピー文化を経て科学が生活に恐るべき早さで滑り込んできた(であろう)あの時代だから、この思想が大センセーショナルを起こしたんだろう。美学と科学、それぞれの「クオリティが高い」とは同じものなのか?主体と客体の限界、それらを包含する新しくて古い第三の観念。何かの技術を修得してる人間ならば知らずとも感じてはいる観念。2013年現在でも新鮮だからやはり人間はこれを再獲得できないに違いない。観念的すぎて難解だが共感。IQ170の思考を篤とご覧あれ2013/08/24

ユウキ

13
去年読み終えてましたが自分の語彙力では文章に出来ず今頃感想書いてます。私が息子、友人夫婦とオートバイで旅をし過去の自分(パイドロス)と向き合いクオリディ(心理)を探求していく。人間と物との関係性。テクノロジーの本質はテクノロジーと使用する人間との関係性の部分にクオリティが出現する。唯物的な思考と形而上的な思考、2つの対立する概念、東洋で言う道と器について過去の自分と向き合いながら走って行く。(これが禅の部分なのか)自分もオートバイに乗ります。鼓動を感じながら走っているとき自分と向き合う時間になるのです。2023/01/29

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