出版社内容情報
アジアに住みつく日本人が増えています。「旅」ではもはやあきたらないのか。アジアのどこがそんなによいのか。
大宅賞作家野村進が、アジア各国に住む日本人18人に肉迫し、その波乱の人生を描きます。新時代の日本人の生き方が見えてくる話題の書。
【インドンネシア】 バリ舞踏に嫁いで 他
【タイ】 タイの英雄と暮らして 他
【シンガポール】 関西流引越ししょうほう 他
【マレーシア】 障害児に惹かれて 他
【香港】 製版社長の天国と地獄
【カンボジア】 キリングフィールドからの生還
【ベトナム】 美人歌手と日本料理
【フィリピン】 タガログポップス大ヒット 他
【ブルネイ】 サルタン御用達
【台湾】 台湾プロ野球に賭ける 他
【韓国】 ソウルで百貨店店長になると/反日と嫌悪のはざまで
目次
「漂泊」から「定住」へ―プロローグに代えて
カルチャー・ショック
関西人
敗者復活
「日本」の重さ
アジアの「やさしさ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
294
日本を飛び出し、アジアの11か国で暮らす日本人18人にインタビューを試みたレポート。表紙の写真は、バリ島プリアタン村の「ティルタ・サリ舞踊団」(世界各国で公演する第一級の実力派)の団長の家に嫁いだ樋田恵子さんとご家族。文化の違いはさぞやと思われるのだが、彼女をはじめ、皆さんいずれも「さほどカルチャーショックは感じなかった」とおっしゃる。そういう人だからこそアジア各地で活躍できるのだろう。彼ら、彼女らの逞しさは頼もしい限り。自分もこういう人生があり得たかなと、ふと思ってみたりもする。2016/05/27
makimakimasa
4
1992年に雑誌『フライデー』で不定期連載された記事が元。個性的な人が多過ぎて非常に読み応えがあった。カオサイ・ギャラクシーというタイの国民的ボクサーの妻が日本人女優というのも知らなかったし、テッド伊藤なる人物がフィリピンで徳永英明の『最後の言い訳』をカバーして大ヒットした話も初耳だった。シンガポールで引越会社を創業した森幹雄の著書を図書館で偶然発見した時は、あれだけドラマティックな人生歩んでれば納得だと思った。台湾プロ野球初の日本人監督・森下正夫は明らかに定住者ではなかったような(でも話は面白い)。2015/02/15
星空の挑戦者
3
カオサイ・ギャラクシーの項はおもしろかった。元奥さんは今どうしてるんでしょうか。2010/01/04
matsukin
2
アジアに定住した成功者を紹介。ベトナムも一人いた。ベトナム人は戦争の記憶があるため、我慢強いがそう簡単に人を信用しない、とあった。2009/11/13
max99
1
みんなバイタリティーあるなー。20年以上前だから情報も全然なくって、トライアンドエラーで苦労しただろうな…その分楽しみもいっぱいあっただろうけど。24時間戦ってた時代だしね。いろいろ調べてみたけど、タイのチャンピオンと結婚した太田さんは離婚して日本に帰ってきてるらしいし、ヤオハンはもうないし…。人生いろいろですよね。2019/02/21