感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
9
写真家で建築家の杉本博司氏についてうかつにも気が付いていなかった。ところが金沢21世紀美術館の海景と呼ばれる海と空の写真や香川県直島の護王神社社殿、そして東京都現代美術館のTHEATERと呼ばれる組写真といった具合にその作品群には既に接していた。これらは一見全く異なるものでその繋がりに気が付かなかった。偶々渡部さとる氏のYouTubeを観てそれら全てが繋がった。慌てて本書を手に入れその世界にどっぷり浸かった。目の前の被写体の放つ時間感覚と光への完璧なまでの拘りが結実した作品群は一度見たら忘れられない。2023/01/01
chikakiyo
0
◎杉本博司についてじっくり読んだのはたぶん初めて。久々に読んで、大阪で開催された「歴史の歴史」展のことを思い出しながら読んだ。あのとき、もっと杉本氏のことを知って見ていたら、もっと深みのある感動に出会えたのだろうなと感じる。杉本氏の美の原点が薄々どこにあるのか感じてはいたが、実際、見つめている先が古美術だと改めて認識して考えてみると、彼はかなり壮大なものと戦っていて、それゆえのクオリティなのだと実感させられた。再読したい。2010/12/05
inozo
0
2005年の特集再編集2008/12/08
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- 和書
- うまれてくるよ海のなか