内容説明
もう。もう限界。でもまだちょっといける。体を痛めつけるのは、「私」の生きるための処世術。女子大生タロウが胸に閉じ込めた切なくて抗しがたいプラトニックな恋。青春小説の登竜門、第十回坊っちゃん文学賞大賞受賞の注目作。
著者等紹介
甘木つゆこ[ウマキツユコ]
1978年生まれ。駒澤大学文学部国文学科卒業。現在、出版社にてアルバイト中。『はさんではさんで』で、第十回坊っちゃん文学賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PSV
39
表紙と作者とタイトルから、卑猥なモノを卑猥な場所に、はさんではさむ卑猥な小説かと思ってドキドキしながら読んだのだが、全然卑猥でなくてガッカリしたことを覚えている。だから仕方なく、そのあとコンビニでエッチな本を買ったことは、俺とおまえとの秘密だぜ。お前の信じる俺を信じろ(説得力なし) ★★☆☆☆2012/06/12
ゆかたん
5
コンビニエンス・ヒーローが面白かった。2015/10/27
ちい
4
表題よりももう一編のほう『コンビニエンス・ヒーロー』がおもしろかった。コンビニのヒーローなんて、ちっちゃなヒーローだけど、ちゃんとヒーローしてたね!あったかい気持ちになれた。2011/01/15
こたた
4
いわゆる「普通の人」が抱えている目の上のたんこぶ的な苦悩を、しなやかに表現している良作だと思った。突発的に作品に不似合いな段落があったりして、ちぐはぐさと稚拙さを感じずにはいられなかったが、こうした柔らかな感性の作品を、これからも時々は読みたいものだ。2010/09/28
nagitsuki
4
心理状態をさりげない仕草や癖で表現して人物の不安定な側面を書くのがうまい。表紙絵を見て脚○○の話だと思って手に取ったのは秘密だ。2009/06/21