感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
25
昭和の女の子たちの夢が詰まったデパート。今よりもっともっと輝いていて、最高の場所だったかも(今は地下に直行、洋服なんてほとんど見ないw)。そこにアメリカンなエッセンスを加えて'50代のおしゃれな洋画風にした楽しい漫画。以前大田区の昭和のくらし博物館で高野文子さんの原画展を見て、読んだことはあっても手元に一冊もなかったので欲しかったんです。本の交換会で頂戴して年末の嬉しいボーナス♫2019/12/23
Shoko
23
『デパートが大好きな少女・ラッキーが、国家機密を狙うスパイを相手にデパート中を駆け巡る冒険活劇。』ラッキー嬢が可愛い、かわいい♡「絶対安全剃刀」や、「棒がいっぽん」とはまた違う高野文子作品。楽しめました♪2021/03/16
kochi
23
お屋敷のお嬢様に仕えていたラッキー嬢ちゃんは、クビになって、リッチーデパートに押しかけ転職f^_^; ところが、デパートでは、産業スパイが暗躍しているらしく、ラッキー嬢ちゃんの初仕事は、デパートの秘密を守ること… 雑誌「ユリイカ」の高野文子特集では、「あんたには無理よね」と言われそうな話を書こうとして、クリスティの『トミーとタペンス』（ちょうどNHKでドラマを放送してますね）のような話にしたとのこと。そう、全く高野文子らしくないf^_^; 絵としては、映画的な動きを表現したような流れが素晴らしい。2015/12/26
ふりや
21
まるで上質なミュージカルを観ているようなテンポのよいコメディ。主人公のラッキー嬢ちゃんが、ある組織からデパートを救うために大活躍します。今まで読んだ高野文子さんの作品の中ではとてもエンタメ性が高いように感じました。スリルとサスペンスとアクション、キラキラしたファッションからロマンス、二転三転する展開など楽しい要素全部入りで一気読みでした。夢と希望の詰まった象徴としてのデパートというのも、古き良き時代の輝きを感じさせてくれてグッドです。そして何より、ラッキー嬢ちゃんが素敵すぎる、その一言に尽きると思います。2019/11/17
nonicchi
21
高野文子さん、３冊め。５０～６０年代のアメリカが舞台のファンタジーラブコメディーの趣。「アメリカのおともだち」同様、アメリカ一番輝いていた時代のファッション、建物、風俗etc,の描写が巧み。読んでるこちらもリッチな気持ちになりつつ（ラッキーの仕えてたお嬢様の、金持ちの行き着く先の退屈さと親切さもステキ）、冒険物語としても楽しめた。高野さんの守備範囲の広さ、多面的な才能に舌を巻いています。 2019/10/24
