感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんけん
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ヨーロッパ人（以下E）と日本人の考え方・行動がなぜ違うのかを歴史・宗教的な背景から説明した本。 両者を比較することで日本の良い所を再認識できる書。 キリスト教がE社会に与えた影響の大きさが印象的であった。 比叡山焼き討ち（僧の堕落・政治的介入が著しいため実施） →日本の政教分離のキッカケになった。 白黒つけるE →宗教戦争の名残 Eにも多様な神が存在した（先祖崇拝もあった）が、 キリスト教に改宗し消滅（布教時に他宗教を撲滅） 江戸時代の日本 →Eより遥かに衛生的で進んだ社会システムだった。2021/11/04
rei7955
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日本はもっといい国なのに・・・と思わせる本。当初はドイツ語でヨーロッパで出版されたらしい。日本への誤った認識をヨーロッパ人に解らせるために。読んでいくうちに日本人にこそ読ませたいとも感じた。３０年近く前の本だけど、今、読んだほうがいいとさえ思う。いまだに島国根性丸出しの日本人のために。しかし、こういう作家がいるんだということだけでも嬉しい。なにより、「嫌われるのを覚悟」しているところがさすが。2014/04/29
デューク
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日本とヨーロッパ、双方の歴史から見る文化比較論。自然に対する見方、宗教観、労働観、所有物へのこだわりなど、巷間よく言われる通説の起源が分かって面白い。30年近く前の本ながら、古びた感じは全くない。2012/12/27
丹波橋
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日本の経済発展に伴いヨーロッパで反発が生じる。 そこでなされた悪意と偏見に基づく日本人・文化解釈に対して、 ドイツで出版された日本人の立場からの反論の書が原著。 ３０年前の本なのでところどころ古びている点はあるものの、 今でも十分に通用する内容。 それにしても、「ヨーロッパ人は狩猟民族なので個が確立している」 というのは日本人学者が流したデマ、って意見は初めて見た。 ヨーロッパでは人口の８割以上は農民だったそうだ。 今でも、これって、さも事実であるかのように言ってる人が、当たり前のようにいるよね。 2012/06/27
夢仙人
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これは中々いい本であった。ヨーロッパ人の宗教をベースにしたものの考えか、成り立ちがよく分かる。影の部分と光の部分が何故あるかをわかりやすく説明。ヨーロッパとアメリカの違いも面白い。2012/04/26
