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グラント船長の子供たち〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835441139
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

スコットランドの貴族グレナヴァンは航海中に一通の文書を発見する。それは遭難し消息を絶っていた冒険家、グラント船長からのS.O.Sであった。文字の消えかけた文書。残されたわずかな情報だけを頼りに、グレナヴァンは美しい妻ヘレナ、船長の二人の子供であるメアリとロバート姉弟、地理学者ジャック・パガネル、そのほか頼もしく個性的な仲間と共に船長捜索の旅に出る。果たしてグラント船長は生きているのか?一行は無事に船長を見つけ出すことができるのか?『海底二万里』『十五少年漂流記』『八十日間世界一周』と並ぶヴェルヌの最高傑作、ついに復刊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

65
正直1部のチリ横断行は典型的なジュヴナイル冒険物語であったが、2部のオーストラリア横断行から裏切りによる財産の喪失と人間の卑しさを思い知らされるビターな内容になり、次第に物語の色合いが変わっていく。しかし何と云っても3部の難破して辿り着いたニュージーランドでの逃亡行の迫真性は実に鬼気迫るものがあった。今まで読んだスリラーの中で一番恐ろしいと思ったといっても決して過言ではない。波乱万丈の4文字がこれほど相応しい物語もない。1868年刊行の小説だが、今読んでも心揺さぶられる一大冒険物語であると私が保証しよう。2016/08/31

kagetrasama-aoi(葵・橘)

11
この物語では南アメリカ、オーストラリア、そしてニュージーランドの踏破が試みられます。このユージーランドが凄まじい!当時の博物学、民俗学に照らし合わせた真実なんでしょうか?言葉がありません。それは兎も角、冒険に継ぐ冒険、登場人物一人一人が個性的でそれぞれに思い入れしてしまいます。中でも”パガネル”が素敵!博識な地理学者でこの冒険を知識で導く役どころ、それと共に”粗忽者”としてストーリィを盛り上げる役割を十二分に果たしていました(*^ ^*)。パガネルの粗忽も加えて物語の終わりは感動的でした。(続く)→2018/09/28

志田健治

9
素晴らしかったです!クライマックスでは登場人物の皆さんと一緒に涙ぐんでしまいました。それぞれのキャラクターも大好きです。多めの人物ですが、ちゃんとキャラが立ってます。ミロードの正義感、ジョンのまっすぐさ、少佐の余裕感、みるみる成長するロバート、そして何と言ってもパガネル先生です。このうっかりパガネルさんには何度も笑わせてもらいました。知識は一地理学者以上のものがあるし、狩りの腕も優秀、体力も申し分なし、とにかく万能タイプの冒険家なのですが、そのあまりのうっかりっぷりに愛さずにはいられません。最高でした!2017/05/07

紫音

5
パガネル先生は相変わらずうっかりしてますが、非常に面白かったです。笑 レイディ・ヘレナとミス・メァリには尊敬の念を覚えます。二人はほんとに格好良いなと思う。まだ若くて、わたしよりも年下なのに、彼女たちのほうが大人に思えるw 『神秘の島』でどうなるかは分かっていたけれど、再会シーンでは感動しました。2014/01/22

ats

4
神秘の島を先に読んだせいで、多少ネタバレしてましたが都合よい部分を忘れていたおかげで、最後のあたりは感動すらしてしまいました。それでもその後のパガネル先生の「驢馬」のくだりで吹き出してしまいましたが…。この話の題を「パガネル先生のうっかり」に差し替えてもなんら問題はないかと思われます。2010/08/05

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