内容説明
時は平安、王朝貴族の雅やかな世界。帝の子として生を受け、たぐいまれなる美貌で多くの恋を重ねた光源氏の華麗な生涯を描いた「源氏物語」。天才歌人・在原業平と思しき青年貴族が奔放に恋や旅を楽しむ様を、歌と物語で鮮やかに伝える「伊勢物語」。美しい和歌で女人に愛を伝え、時には恋の涙で袖を濡らすこともあった、情熱的な貴公子たちを主人公にした古典を代表するロマンティックな物語文学。
著者等紹介
鳥羽笙子[トバショウコ]
1月4日大阪府生まれ。91年『源氏物語』でデビュー
細村誠[ホソムラマコト]
12月30日埼玉県生まれ。93年ラポート刊「星の船」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六月一日宮玲子
1
NHKマンガで読む古典シリーズ3巻目。あの長い作品を一冊にするのは無理があっただろうし、ましてや文庫一冊になって、もうあらすじだけ追えれば良い人向き。それでも要点はまとまっているし、絵もキレイで読みやすい。2023/12/22
たなか
1
多くの人がコメントしている通り、源氏物語をこの厚さで、しかも漫画として収めるのは大分無理があったと思う。紫の上の存在はこんなに薄くない。本文を読んだことがない人はこの本じゃなく「あさきゆめみし」で触った方が無難かも。でも伊勢物語はわかりやすくていい感じだった。2010/06/03
千木良
0
彼は 生涯のうちに 数多くの愛を得たが 本当に欲しいものは 得られぬままだった…(源氏物語「前語り」) | つひに行く道とはかねて聞きしかど きのふけふとは思はざりしを(伊勢物語「つひにゆく道」)2016/02/09
niko
0
ずいぶん昔に、こんな感じの漫画を読んだ事がありますが、つまらない古典の授業と比べて分かりやすくて面白い、とけっこうはまった覚えがあります。その頃に読んだものがこのシリーズような原作ありありの話だったかは覚えていませんが、今同じような話を読んでみて、やり過ぎな脚色を控えればいい作品だと思いました。2009/08/19
サラ
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歴史への興味を掻き立てられた一冊。絵がすごく綺麗。