怪談集 花月夜綺譚

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784834250985
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

美しく、怖い話をいたしましょう。女性作家10人が描く異形の世界。いつまでも、終わらない悪夢…恐怖と悲劇の書き下ろし競作。

著者等紹介

岩井志麻子[イワイシマコ]
1964年岡山県生まれ。1999年『ぼっけえ、きょうてえ』で第6回日本ホラー小説大賞受賞。2000年同作を表題作とした短篇集で、第13回山本周五郎賞を受賞。2002年『チャイ・コイ』で第2回婦人公論文芸賞受賞、『自由恋愛』で第9回島清恋愛文学賞受賞

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。1991年『六番目の小夜子』が、1993年『球形の季節』がそれぞれ、第3回・第5回の日本ファンタジーノベル大賞最終候補作に選ばれ、デビュー。ホラー、SF、ファンタジーとさまざまなジャンルで多彩な創作活動を展開、注目を集める

花衣沙久羅[カイサクラ]
福岡県生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。自動車会社勤務を経て、1993年スーパーファンタジー文庫『戒―KAI―』でデビュー

加門七海[カモンナナミ]
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了後、美術館の学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』で作家デビュー。風水、神道、仏教などの知識や、地図や土地に残された記憶を手がかりに描く作品に定評がある

島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪府生まれ。帝塚山学院短期大学卒業。証券会社勤務を経て1985年『独楽』で第6回コバルト・ノベル大賞を受賞し作家デビュー。小説のほか、エッセイも多く手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

98
女流作家陣が紡ぐ妖しくゾワリとする怪談集。明治から昭和初期設定の作品が好み。岩井志麻子さん『溺死者の薔薇園』古風な語り口で浮かぶ情景は妖しく仄暗い。恩田陸さん『一千一秒殺人事件』摩訶不思議で面白かった。霜島ケイさん『婆娑羅』陰陽師の話も面白かった。モダン和ホラーな雰囲気の装丁も素敵。蒸し暑い季節におすすめ。2020/08/01

カフカ

57
怪談アンソロジー。恩田陸さん以外初読作家さん。好みの差はあれど、いずれも耽美で幻想的な世界観で、総じて好みの作品集でした。特に印象的だったのは、岩井志麻子さん「溺死者の薔薇園」。岩井志麻子さんって某TV番組で豹の格好してるイメージが強かったので、こんなに美しい物語を書かれる方だということに驚きです…!他作品も読んでみたい。他には藤本稟さん「水神」がノスタルジックで幻想的な味わいで、とても好みでした。2022/08/24

KAZOO

49
10名の女性の作家ばかりによる怪談集です。このような怪談は女性のほうが男性よりも怖さが大きいという気がします。情念的なものを書かせるとやはりうまいと感じます。即物的な怖さではないのですが何かじわっという感じが本当に怖いです。2015/02/07

ヒロ@いつも心に太陽を!

26
綺麗で幻想的な怪談、であることはまちがいないかと。時代設定も江戸時代〜昭和初期あたりまで、あの時期の雰囲気ならまだ夜はまっ暗闇であろうからすぐ隣りに何か潜んでいても不思議には思わない。ただ、予想以上に怖さを感じず、読み終わってから特に印象に残らない話が多かった。あえていうなら『紅差し太夫』と『長虫』か。とはいえ、これだけたくさんの女性作家さんたちの書き下ろしを読めたのは、やはりお得かも。2011/05/12

kaoriction@感想は気まぐれに

23
ようこそ。本日も妖し、怪異の世界へ。先日の『妖し』と同じテーマのアンソロジーだが、こちらは執筆陣10人が女性。『妖し』と甲乙つけがたいが、ほんの僅差で本作に軍配。美しく、懐かしく、怖い、妖しの世界。恐怖と悲劇、哀切。室町〜昭和の時代を舞台にした作品群ということもあり、好みのものが多かった。白眉は岩井志麻子「溺死者の薔薇園」、山崎洋子「長虫」。たまらなく好きだな。他に、加門七海「左右衛門の夜」、島村洋子「紅差し太夫」、森奈津子「長屋の幽霊」が好み。底知れぬゾワゾワ、ゾクゾク感。妖しの世界は、今日もまた。。。2020/06/27

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