内容説明
鬼の娘が初めて人を食べる「お食い初め」。その餌食となった若者が、食われまいと策を労する機転とかけ引きのおかしさ。狂言から生まれた絵物語。
著者等紹介
岩城範枝［イワキノリエ］
１９４５年、東京に生まれる。早稲田大学教育学部国語国文科卒。コピーライター、放送作家としてテレビ界で長く仕事をする。その後、雑誌「母の友」や「おおきなポケット」で童話を発表。東京都在住
井上洋介［イノウエヨウスケ］
１９３１年、東京に生まれる。６５年、第一回文藝春秋漫画賞、８８年に第３７回小学館絵画賞、９４年に講談社出版文化賞絵本賞を受賞。千葉県在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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KAZOO
101
お気に入りさんの感想を読んで図書館から借りてきました。絵がまるで素朴な感じが出て子どもに受けそうな気がしました。話は狂言などでも行われているようなのですが、若者と鬼の手下度もが首に縄をつけての引っ張り合いで最後は・・・・。狂言も結構見ているつもりでしたがこの話は知りませんでした。2019/02/26
chiaki
32
これは面白かったです！親である鬼が愛しい我が子のお食い初めにと、捕らえたての若者を差し出します。若者も知恵を使って食われまいとするので、親鬼は娘の加勢を呼びますが…笑 挿絵の鬼の親子の表情が、なんか憎めなくて最高に愛着湧く！狂言『首引き』が下敷き。２年生読書感想画テーマ『鬼』に因んで選書中だが、これは候補！2020/07/14
あおい
24
4年生の読み聞かせに使用。力持ちの若者が鬼に出会う。鬼は自分に食べられたいか鬼の娘に食べられたいか若者に尋ねる。若者に扇子で叩かれたり脅かされたりしてベソベソする鬼の姫が可愛らしい。2016/02/09
ましろ
19
ようやく本日ストーリーテリングの発表会が終了しました。ラストの鬼と若者が対峙するシーン、絵本通りに語ると一本の綱引きのようという意見により、少し文章を変更しました。放射線状に広がる鬼をどうやって説明しようとかなり最後まで悩んだのでなかなか練習が思い通りに進まず。今回もかなり苦戦のお話し会となりました。後でメンバーに少し感想を聞くと、最初のそのままの文章より、鬼達がひっくり返ってる様子がよくわかったと言って貰えてホッとしました。せっかく覚えたのでまた子供達に語る機会があれば頑張ろうと思います。2015/10/15
どら母 学校図書館を考える
18
読み聞かせの先輩が、今日の学校でのお話会で読んだ後のフォローがすばらしかった。 鬼の娘のお食い初めにされそうになった若者（鎮西源為朝とされる）が、鬼と首引きをして、自分の首のヒモを外すことで鬼を転ばせて勝つが、相手が小学校2年生だったので、真似しないように釘をさしたとのこと。 「この中で、桃から生れた人、いますか？おわんの舟に乗った人は？」「いないよねえ、だから、絶対、首引きなんてしたらあかんのよ。お話と本当のことは違うんだからね」というやり取りをしたとのこと。勉強になるわ。 2019/02/13
