著者等紹介
シートン,アーネスト・トンプソン[シートン,アーネストトンプソン][Seton,Ernest Thompson]
1860~1946。イギリスの港町、サウス・シールズに生まれ、5歳のとき家族といっしょにカナダの開拓農場に移住する。ロンドンやパリで絵の勉強をし、とくに『眠れるオオカミ』はパリのサロンに出品し入賞している。カナダにもどり、「カランポーの王者ロボ」など動物物語をつぎつぎに発表する
今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年、東京に生まれ、現在は山梨県の都留文科大学文学部社会学科教授を務めている。山梨と岩手の山林に小屋を建て、渓流をながめ、植物の手入れをしながら、森にくらす野ネズミ、リス、ムササビなど小哺乳類の生き方の謎を研究している。著書に『空中モグラあらわる』(岩波書店)、『シートン』(福音館書店/平成15年度児童福祉文化賞、第52回小学館児童出版文化賞)など
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感想・レビュー
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サイコロ
6
サンドヒル・スタッグを追う若き日のシートン。狩猟は残酷だけど、畏敬の念をもって野生動物に接する姿がやっぱり素敵。2019/07/29
さかな(旧asa)
1
サンドヒル・スタッグを殺さなかっただけまだ良かったけど…前巻から違和感を覚えてはいたものの、やっぱり私シートン好きじゃないな。この巻を先に読んでいたら感動していたのかも知れないけど、狼王ロボを先に読んで不快感さえ感じていた私にとっては白けるレベル。いや、こんな事言っといてあなたこのあと超非人道的な方法でロボ殺してますよね的な。感性の違いなのかね…。というわけでシートン動物記はこれが最後かな。やはり動物記は椋鳩十が至高。2017/03/21
茨木
1
ロボの時とは事情が違うがヤンがサンドヒル・スタッグを殺したら心底嫌になると思った。先を読むのが怖かった。だからこうゆう結果になって本当に救われた(のは彼らだけでなく私もだ)。「あなたの心が美しいから、そのようにからだも美しいのですか。あなたがかしこいから、そのようにからだも美しいのでしょうか。」この言葉が胸のど真ん中に突き刺さって広がって泣きたくなった。「だからもう、わたしは、あなたに会えなくても自分で進めます。」2009/08/16