出版社内容情報
友だちとだんだん山にそりすべりに来たいっちゃんですが、こわくてすべれません。ひとり山の上に残っていると、おや、どこからか歌声が……。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
友達と一緒に、だんだん山にそりすべりに来た女の子のいっちゃんは、こわくてすべりおりることができません。「さきにいってえ」とひとり、山の上に残っていると、歌声と共に、動物の子どもたちがそりを引いてやってきました。見ているとやっぱり「さきにいってえ」といっている小さなきつねの男の子が…。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。「びわの実学校」同人。絵本に『ちいちゃんのかげおくり』(小学館文学賞・あかね書房)、『ぽんぽんやまのつき』(絵本にっぽん賞・文研出版)などがあり、童話に『こがねの舟』(旺文社児童文学賞・ポプラ社)、『おっこちゃんとタンタンうさぎ』(野間児童文芸賞・福音館書店)など多数がある。京都府長岡京市在住
西村繁男[ニシムラシゲオ]
1947年、高知市に生まれる。中央大学商学部卒。絵本に『絵で見る日本の歴史』(絵本にっぽん大賞)『ぼくらの地図旅行』(絵本にっぽん賞)『絵で読む広島の原爆』(産経児童出版文化賞)(以上、福音館書店)などがある。神奈川県藤野町在住
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感想・レビュー
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chiaki
37
そりすべりが怖い女の子いっちゃん。一緒にだんだんやまに登ったお友だちはみんな先に滑ってしまい一人取り残されるいっちゃんの所に、もう一人(一匹)のいっちゃんが!!訓練も、雪をいっぱいに被った2人が無邪気で楽しい笑い声が聞こえてくるよう。西村繁男さんの絵、ユーモアあって好き。じっくり眺めてるといろんな発見があって面白い♪2020/12/04
どあら
33
図書館で借りて読了。ほのぼのとしたお話です🛷🏔2022/02/27
くぅ
30
これは思いがけず可愛いストーリー。最近の絵本は可愛い"絵"の本が増えている気がするけれど、やっぱり中身が可愛いと嬉しくなります。最後のページでは2人でいっちゃんを探しましたが、自信満々に指をさし本気で間違えて息子に「ちがーう!」って言われちゃった。しっかりしてきたなー。(3歳7か月)2020/12/22
anne@灯れ松明の火
29
読友さんご紹介。大好きなあまんさん。多作だから未読の作品がまだまだあるなあ。人間の”いっちゃん”とキツネの”いっちゃん”。共通点は、そりすべりがしたいけれど、怖いということ。友達は先にすべって行ってしまい、取り残されてしまう。でも、ひとりでは出来ないことがふたりならできるよ! だんだん楽しくなってくる様子が伝わって、こちらも楽しくなる♪ 絵は西村繁男さん。素朴な感じがいい♪2020/12/27
縞子
16
自分のことを思い出しました。そりではないけれど、怖がりでみんなが平気でやることがなかなかできなくて悲しかった。息子にも少しそんな感じがあります。こんなお友達がいてくれたら心強いだろうな。素敵な絵本でした。2020/03/12