出版社内容情報
夜中に教室を抜け出した2年1組の黒板が、王様の食卓になろうと、お城をめざして空を飛んでいきますが……。奇想天外な黒板の冒険がユーモラスに描かれる楽しい絵童話。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
こんなにたくさんならんでまっていては、いつになってもにねんいちくみのこくばんはおうさまのしょくたくになれないから、ほかのおうさまのくにをみつけるために、おしろのうらやまのてっぺんからとんでゆこうと…5才から。
著者等紹介
ねじめ正一[ネジメショウイチ]
1948年、東京に生まれる。1981年、詩集『ふ』で「H氏賞」を受賞。1989年、初めての小説『高円寺純情商店街』(新潮社)で直木賞受賞。東京都在住
山口マオ[ヤマグチマオ]
1958年、千葉県千倉に生まれる。1987年、ザ・チョイス年度賞入賞とともにイラストレーターとしてデビュー。1991年、年間日本のイラストレーション新人賞受賞。2002年、『わにわにのおふろ』が第一回アジア絵本原画ビエンナーレの佳作に選ばれる。千葉県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mug
55
2年1組の黒板は誰にも見てもらえず、先生にも使ってもらえない。それに嫌気がさし、夢である「おうさまのしょくたく」になるため教室を抜け出すことに。えいやーと空を飛び、無事お城を発見したけれど…。 *長すぎる体を扱うのが大変そうで、それがまた面白い。笑ってしまうんだけど、最後には“あなたを必要としてくれる人は必ずいるよ”というメッセージを感じられて、心が温かくなる。2021/01/06
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
『わにわにシリーズ』の山口マオさんの絵に惹かれて。にねんいちくみの黒板は、王さまの食卓になりたくて教室から逃げてしまう。黒板が飛ぶという発想が面白い。王さまの食卓ではなかったが、必要とされる場所に行くことが出来ました。物はちゃんと使われる所が一番。2020/11/17
ふじ
17
息子がゾロリを読み終わってしまったので、次なる児童読み物、とおもったが、反応は「ふつー」。僕学校では絵本を主に読んでるとのこと、ゾロリとおしりたんていは特別らしい。学校で雑に扱われる2年1組の黒板が、王様の食台になりたいと飛んでいっちゃうお話。シュールと思いきや、ラストは案外良い話。2020/06/06
みつばちい
15
息子が図書室で借りて来てくれて、オススメだから読んでと手渡されました。にねんいちくみのこくばんはおうさまのしょくたくになりたくて教室から逃げ出します。そらとぶこくばんになってお城へ行くもたくさんのライバルの存在を知ってまた別の場所へ。何度もチャレンジする必死な姿が可愛い!ラストはほっこりします。シュールで温かな本でした!2017/07/16
くり坊
13
読み聞かせ本。絵主体の本でなくても大丈夫そうで、少し長めのお話が良さそうなときは、これかな。ねじめ正一、しみじみ多才だ。2014/08/11