出版社内容情報
「すずめやすずめ すずめのおやどはどこじゃいな……」代表的な日本の昔話です。情感あふれる文章と素朴で美しい丹緑画が完璧な絵本の世界を作りあげます。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
41
小さい頃大好きだった昔ばなしのひとつですが、石井桃子さんの再話に赤羽末吉さんの画!『したきりすずめ』は、石井さんご自身が幼少期にお姉さんに読み聞かせしてもらった思い出の昔ばなしであることを最近知りました。ばあさが舌をちょん切ったのには、日頃の嫉妬心もあるんだろうなー。牛と馬の洗い汁を何杯もの桶分飲み干してたおじいさんしか知らなかったのですが、いろんなバージョンがあるんですね!いつ読んでも、ばあさの強欲さはやっぱり面白く、最後の懲らしめがスカッとします。2020/12/31
かおりんご
32
読み聞かせ(72)のりが、分からなかったらしい。「のりって美味しいの?食べていいの?」と言っていたから、お米からのりを作っていた話を加える。また、機織りも分からなかったので、用語説明。昔話に出てくる言葉に、馴染みがなくなって来ているのかも。ちょっと長め。2015/06/04
たまきら
30
あはは、おばあさんの出会う化け物がまくんが、おへそがえるごんみたいでかわいかった~。いじわるばあさんじゃないけれど、この化け物ほしいなあ。2020/12/05
糸車
27
娘とおみやげのつづらについて話し合う。「おじいさんがもし大きなつづらを選んでいたとしても、きっといいものばかり出てきたと思う」「うん。サイズは関係ない。おばあさんが小さいつづらを選んでいたとしても、やっぱり中身は気持ちの悪いものだったよね」・・・娘は成人しております。(笑)2015/11/24
ヒラP@ehon.gohon
26
したきりすずめは類話が多いのですが、おじいさんがすずめを探し歩く場面で理不尽さを感じることが多くて気になっていました。 そんな中で、このお話では洗い汁を飲んだりせず、とてもソフトな展開なので、読み聞かせに気を使わずに済み、安心感があります。 赤羽末吉さんの絵も、安心感があって、とても心地よく感じました。2021/06/18