出版社内容情報
おばあさんが大切に育てた麦をヤギが食べ散らしてしまいます。クマもオオカミもかなわなかったヤギを、なんと豆つぶほどのハチが見事に退治してしまいます。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
80
白ロシア民話。おばあさんが手塩にかけて育てた麦畑に、この表紙のふてぶてしいヤギが狼藉を働くお話。「ガラスめだまと金の角」を持っていることを鼻にかけ、クマ、オオカミ、キツネ、ウサギ、など、他の動物の説得もまったく意に介さない。お婆さんの協力者が、だんだん小さく頼りなくなっていくので、どうなるのだろう、と心配になるが、最後の協力者が「ハチ」で、なるほどとなる。平和的な交渉よりも有無を言わさぬ実力行使の方が効き目がある、というのは、ある意味真実ではある。2015/06/07
yomineko@猫と共に生きる
61
ベラルーシの民話。珍しい😊せっかくおばあさんが作った畑を荒らすヤギ。大きな熊でも追い返せない!!!どうすればいいのかと途方に暮れるおばあさんを救った動物は???2024/01/28
Kawai Hideki
59
娘チョイスにより再読。「がらがらどんの別のやつ」と言って持ってきた。あ〜確かに。絵の雰囲気は似てるかも。あと、やたらヤギが喧嘩っ早いところも似てるかな。2017/01/22
mocha
54
おばあさんの麦畑にわが物顔で居座るヤギ。スズキコージさんの迫力ある絵で、ヤギが悪魔に見えてくる。まさしくサテュロス。動物たちの説得も聞かないヤギの暴挙に、おばあさんは泣くばかり。白ロシアのお話ということもあり、今はどうしたってウクライナ侵攻を重ね合わせてしまう。2022/05/25
みつばちい
34
一年の授業で読み聞かせ。おばあさんの畑を荒らすガラスめだまときんのつのをもつヤギ。くまやオオカミ、うさぎらが追い出しにかかるが追い返されて、、?大人にとっては繰り返しの多い単純な民話だけど、子どもたちは「オオカミは大丈夫じゃない?」「またダメなのー!」「うさぎはむりだよ」など意見を言いながら真剣に聞いていた。2020/09/03