おれは歌だ おれはここを歩く―アメリカ・インディアンの詩

おれは歌だ おれはここを歩く―アメリカ・インディアンの詩

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  • サイズ A4判/ページ数 56p/高さ 31X21cm
  • 商品コード 9784834002003
  • NDC分類 K726
  • Cコード C0798

出版社内容情報

アメリカ・インディアンの語り伝えた口承詩は、人間と自然界との霊的な交感にみちている。美しいリズムある訳詩と、生き生きした力強い絵とが、ひと息に詩の魂の核心をつかみ出す。

<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

104
ネイティブ・アメリカンの口承詩をもとに創られた絵本。多くは文字を持たない通称『アメリカ・インディアン』はコロンブスの大陸発見以来、長らく文化を持たない未開人だと考えられていた。しかし19世紀後半に登場した文化人類学によって、彼らの口承詩が知恵の伝達手段であることが明らかになる。いわゆる『魂の叫び』でもなければ文学として作られたものでもない。かつて日本でも力を持っていた『言霊』に近い言葉の連なり。『青い夜がおりてくる』『夜明けの歌』『春のフィヨルド』などはっとするほど美しい言葉に出会う。1992年2月初版。2016/04/29

ゆうゆうpanda

30
アメリカ・インディアンの詩。美しい日本語を当てて力強く歌い上げている。文字を持たず口承で伝えられた詩は部族ごとに特徴があるらしく、短いものや長いものさまざま。それに合うように挿絵も黒だけの緻密なものや彩色をほどこした優しくて明るいものなど見応えがある。中でも「フクロウの歌」がお気に入り。自分がフクロウなんだという目線が動物との距離感の近さを表していて楽しかった。本として手に取れることは有り難い。だが実際その場にいる者同士の共感には及ばないのかも知れない。口承を大切にしてきた人々の絆に改めて羨望を感じた。2015/11/01

ひめぴょん

17
アメリカ・インディアンの口承詩。自然に対する畏敬の念に満ちた素朴で深い慈しみの心に満ちた詩。人間と宇宙の目に見えない存在との間に交わされる伝達手段であり実用の道具である詩。ものごとをたくさん知っているからこそ、口に出すのはほんの少しでいい。そんなインディアンの詩には言葉の根にある力強さをことばと絵から感じる。音として存在する詩は旋律を伴って人と人との間に存在することで立ち上がるエネルギーがある。その音を聞いてみたいと思った。そんな魂の叫びのようなものを聞くことはなくなった。自然と近い生活だからこそ生まれる2024/01/24

おはなし会 芽ぶっく 

15
北米先住民に伝わってきた詩を集めた絵本。雨ごい・悪魔祓い・狩り・愛などの詩が書かれています。大地に根づいている力強さを感じます。2021/08/25

遠い日

15
『神々の母に捧げる詩 続アメリカ・インディアンの詩』からこちらへ。生死観、自然観、その力強さに打たれる。人間も大きな輪の中の命のひとつにすぎないこと。そう思えば、この世のすべての命は同等。みんな尊い。秋野亥左牟氏の絵の力に圧倒され、根こそぎ心の滓を浚われる感じ。2015/10/19

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